有楽町で「GALAXY S III」セレモニー、特許や販売状況について


 6月28日、NTTドコモの夏商戦向けXiスマートフォン第1弾「GALAXY S III SC-06D」が発売された。世界で累計5000万台超を販売するGALAXYシリーズは、ドコモだけでも250万台を販売、「GALAXY S III」はドコモショップのみで6万台の予約注文があるという東京・有楽町で行われた発売記念セレモニーでは、ドコモの加藤社長や堀北真希が登場。店内スタッフからはGALAXYシリーズとそのほかの国産メーカーとの売れ行きの違いなど、意外な話も聞けた。

 ビックカメラ有楽町店のセレモニーでは、まず、ビックカメラの取締役で常務執行役員、有楽町店長の塚本智明氏が登壇し、「夏商戦のビックカメラでは、GALAXY S IIIを最大注目製品として売る」と語った。

iPhoneとGALAXYの特許裁判は「大丈夫」

 NTTドコモの代表取締役社長である加藤氏は、「GALAXY S III」について、7月末までに世界で1000万台を超えると報じられていると紹介し、Xiスマートフォンで攻勢をかける意気込みを語った。ドコモではさらに、28日には「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」を、30日には「Optimus it L-05D」を発売し、Xiを猛プッシュしていく計画だ。加藤氏は「17機種のうち11機種がXi、ご期待いただきたい」と話した。

 また、セレモニー終了後には囲み取材にも応じ、加藤氏は「GALAXY S III」について「iPhoneとも競争力のある製品、とりあえず100万台を目指す」とアピールした。サムスンとアップルが世界各国で争っている特許関連の裁判については、米国で「GALAXY Tab 10.1」で販売を差し止める判断が下ったと報じられた。加藤氏はこの件について「特許については国毎に扱いが違い、米国と日本においても異なるので大丈夫」と一蹴した。

 このほか、セレモニーでは堀北真希も登場し、くす玉が割られた。堀北は「GALAXY S III」の注目ポイントを「GALAXYといえば画面がきれい」などと話した。

GALAXYは買えるが、他ブランドは当日購入が困難

 セレモニー後、ビックカメラ店内での取材も許可された。「GALAXY S III」は、頭金0円、一括価格で7万1400円、24回払いだと1カ月2975円と案内されていた。なお、売り場スタッフによると、「GALAXY S III」は在庫は潤沢に用意されており、予約なしでも購入が可能とのこと。逆に、28日以降に発売される「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」と「Optimus it L-05D」については、予約しても当日購入が難しいという。

 スタッフによれば、ドコモが積極的にプロモーションを行うGALAXYシリーズは、売り場で圧倒的な知名度があり、指名買いの客もそうでない客の数も他メーカーを引き離しているそうだ。このため店頭が仕入れる数にも大きな開きがあり、仕入れる数が少ない他のメーカーは予約が溢れる。この結果、目当ての端末を当日購入できない客がGALAXYシリーズに流れていくことも少なくないという。


 




(津田 啓夢)

2012/6/28 13:16