auとイー・モバイルの絵文字刷新、ドコモとデザイン統一へ


 NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、イー・アクセス(イー・モバイル)は、携帯電話のメールサービスで利用できる絵文字について、ドコモの絵文字をベースにしたデザインに統一する。

 各社の絵文字は、デザインや数が異なり、ユーザーから「微妙なニュアンスが伝わりにくい」といった指摘を受けていた。また、たとえばauでは、継続的な調査の中で「この2~3年、特に若年層のユーザーはシンプルさを求める」ことが明確になってきたとして、リニューアルすることに決定。競合他社に働きかけ、イー・モバイル(イー・アクセス)も同様の状況として、KDDIとともにドコモの絵文字を採用し、シンプルなデザインに変更されることになった。新デザインの絵文字は、ドコモの絵文字の開発者、栗田穣崇氏が監修している。

au版絵文字の変更例

 今回の刷新で、ドコモ発の絵文字がauとイー・モバイルでも利用できるようになり、ニュアンスを揃えて利用できるようになる。各社共通の絵文字は213個。なお、ソフトバンクモバイルは、2008年に、他社の絵文字と同じニュアンスになるよう絵文字のデザインを刷新していたこと、そして携帯電話上で「他社共通の絵文字だけを表示する」という機能を実装していることから、今回の取り組みに参画していない。ただしユーザーの利便性向上に繋がる取り組みは、他社と連携していく、としており、ユーザーの動向次第では今後足並みを揃える可能性もある。ウィルコムについては、2008年からドコモと共通の絵文字となっているため、今回の取り組みに名を連ねていない。

 独自の絵文字については、auではデザインをドコモ風に変更する。ただし、独自絵文字を他社に送信するとテキストなどに変換されることになる。またauの絵文字の一部は、デコレーション絵文字の画像素材として収録される。一方、イー・モバイルの独自絵文字はこれまで通りのデザインで残る。

 対応機種は各社それぞれ状況が異なる。NTTドコモについては統一される側になるため、従来通り、これまでの機種がそのまま利用できる。auについては、2012年夏モデルのAndroidスマートフォンとフィーチャーフォンで対応する。また既存機種のうち、Android 4.0へバージョンアップするスマートフォンでも利用できるようにするとのことだが、どの機種がAndroid 4.0へバージョンアップするか、現時点では明らかにされていない。イー・モバイルの機種については、既存のフィーチャーフォンは非対応となるが、スマートフォンはアプリのバージョンアップで対応していく。




(関口 聖)

2012/4/18 15:42