ドコモら4社、4通信方式対応のモデム技術開発


 NTTドコモ、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通の4社は、GSM、W-CDMA、HSPA+、LTEに対応可能なモデム技術がネットワークベンダーとの接続に必要な試験を完了したと発表した。

 4社が共同開発するモデム技術は、GSM、W-CDMA、HSPA+、LTEに対応可能なもの。通信制御用LSIのエンジニアリングサンプル性能評価を経て、主要なネットワークベンダーとの接続に必要な全試験工程が完了した。

 この技術により、端末内に2つ実装する必要があったLSIを1つに集約可能になり、よりコンパクトな実装を実現する。部品点数が少なくなることで、高集積化とともに端末価格にも寄与するとしている。また、通信時や待受時の消費電力についても、従来比で最大20%低減される。

 通信方式は3GPPの標準規格に準拠し、LTEはドコモやイー・モバイルのFDDだけでなく、中国などで採用され、Wireless City Planning(ソフトバンクグループ)のAXGPが互換するとしているTDD方式もサポートされる。

 4社は合弁会社を通じて国内外へ販売展開を計画している。また、次世代のLTE-Advancedへの対応を含めて拡張開発を進めていく方針だ。

 

(津田 啓夢)

2012/2/24 15:53