ソニー、3G/Wi-Fi対応の電子書籍端末「Reader」の新モデル


PRS-G1

 ソニーマーケティングは、3G通信やWi-Fi通信に対応した電子書籍端末「Reader PRS-G1」と「Reader PRS-T1」を発表した。端末価格はオープンプライスだが、店頭価格は「PRS-G1」が2万6000円前後、「PRS-T1」が2万円前後となる見込み。発売は、「PRS-T1」が10月20日、「PRS-G1」が11月25日。

 従来の「Reader」はパソコンと接続して、「Reader Store」で電子書籍などのコンテンツを購入し、データを転送する形となっていたが、通信機能が盛り込まれたことで、端末単体で書籍コンテンツのダウンロードが可能になった。従来同様にパソコンでダウンロードしてコンテンツを転送することも可能。Reader StoreのID管理によって、一度購入したコンテンツはReaderやソニーのタブレット端末などでも楽しめる。

 新モデルのラインナップは3G/Wi-Fiモデルの「PRS-G1」と、Wi-Fiモデルの「PRS-T1」が用意される。海外3G回線はKDDIのCDMA 1x EV-DO Rev.Aに対応する。Wi-FiはIEEE802.11b/g/nをサポートし、簡単接続機能であるWPSに対応する。セキュリティ機能はWEP/WPA/WPA2。

 ソニーマーケティングでは、3G/Wi-Fiモデルとなる「PRS-G1」向けの料金プラン「Reader Storeプラン」と「Webアクセスプラン」を用意する。

 「Reader Storeプラン」はReader Storeでの書籍購入だけに3Gを利用するためのもので、年額1050円で、最大2年間の3G通信料が定額で利用できる。なお、1年目は無料で、1年目に1冊以上購入すると2年目も無料、3年目以降に年額1050円となる。

 「Webアクセスプラン」は、月額580円の定額データ通信プラン。動画や音楽ファイルのダウンロードは行えず、テキストベースのWebサイト閲覧用となる。Reader Storeなどでのコンテンツ購入が可能。

 なお、「Reader Storeプラン」「Webアクセスプラン」ともにauのパケット通信料はソニーマーケティングが負担する。海外ローミングには非対応。


PRS-T1

製品仕様

 「Reader PRS-T1」は海外モデルと同じ型番だが、海外モデルは日本のDRMをサポートしておらず、日本のコンテンツは使えない。日本版には「大辞林」「ジーニアス英和辞典」などの辞書機能が用意されているほか、日本語入力システムにiWnnが採用されている。

 ディスプレイは、6型、600×800ドット、16階調の電子ペーパーを採用する。タッチ操作に対応し、光学式のクリアタッチパネルを採用、ピンチ操作も可能。内蔵メモリ容量は約2GBで、使用可能領域は約1.4GB。本体メモリには電子書駅約1400冊、電子コミック約35冊が保存できる。microSDHCカードスロットやヘットフォンジャックなどを搭載する。対応OSは、Windows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5.8/10.6.6/10.7。

 電子書籍の対応ファイル形式は、mnh/zbf(XMDF)/book/epub/pdf/txt、音楽ファイルはmp3/mp4/m4a、画像ファイルはjpg/jpeg/gif/png/bmp。

 大きさと重さは、「PRS-G1」が約110×173×9.4(最厚部10.1mm)mmで約185g、「PRS-T1」が約110×173×8.9(最厚部9.6mm)mmで約168g。内蔵型のリチウムイオン充電池で動作し、「PRS-G1」で約2万ページ、「「PRS-T1」で約1万4000ページが閲覧できる。通信を利用した場合の駆動時間は、1日60分読書すると「PRS-G1」で最長6週間、「PRS-T1」で最長4週間利用できる。本体パッケージはタッチペンや保護ポートなどが同梱される。



 




(津田 啓夢)

2011/9/29 11:06