携帯向けに国・自治体の緊急情報、ソフトバンクが来年2月以降に


 ソフトバンクモバイルは、国や地方自治体などが発する災害などの緊急情報を携帯電話向けに配信する「災害・避難情報」を2012年2月以降に提供する。利用料は無料。

 「災害・避難情報」は、大規模災害などが発生した際、ユーザーに対して避難などを呼び掛ける緊急情報を配信するサービス。国際標準規格のCBS(Cell Broadcast Service)方式を用いており、災害時でも、輻輳(過度に混雑して通信できない状況)の影響を受けずに一斉配信できる。対応機種では警報音やバイブレーション、画面表示で通知する。取り扱われる情報は、避難情報、津波情報、土砂災害情報、噴火情報、弾道ミサイルなど、自然災害や国民保護に関するものとなる。

 対応機種は、2011年秋冬モデル以降の機種。データ通信端末など一部機種は非対応になると見られるが、詳細は、秋冬モデルの発表後に明らかにされる。現在発売中、あるいは今後登場するモデルのうち、「災害・避難情報」非対応のスマートフォンは、ソフトウェアアップデートで対応する予定。またディズニー・モバイルのスマートフォンも対応する予定とのこと。

 国や自治体といった配信側では、事前にソフトバンクモバイルと契約しておく必要がある。ただし、配信そのものに費用はかからない。

 今後ソフトバンクでは、緊急地震速報と今回のサービスをあわせ「緊急速報メール」として提供する。同様のサービスは、NTTドコモが既に提供しているほか、auも来春に提供する予定で、国内大手3キャリアで、緊急地震速報に加えて国・自治体の緊急情報の配信体制が整うことになる。

 




(関口 聖)

2011/9/12 15:57