ドコモ、spモードメールに誤課金で返還措置
NTTドコモは、通信設備の設定の誤りにより、spモードメールを利用し、かつ「メール使いホーダイ」を利用しているユーザーに対し、無料となるはずのパケット通信料の一部を課金しているとして、誤課金分を返還する。事象の発生期間は8月4日からで、現在も継続中。通信設備は改修中で、9月中旬に完了する予定となっている。
通信設備の設定の誤りによる事象は、誤課金と、誤課金の発生しない誤記載の、大きく分けて2種類が明らかにされている。
■誤課金
誤課金は、spモードメールかつ「メール使いホーダイ」を利用しているユーザー、約19万人(8月末時点)が対象で、無料となるはずのメールのパケット通信の一部が、メール利用分として課金されるというもの。料金プランに「パケ・ホーダイ シンプル」または「パケ・ホーダイ ダブル2」を契約しているユーザーに影響がある。
誤課金の発生に伴い、請求書に記載の請求内訳には、計上されないはずのパケットがメール利用分として計上される。これは、料金プランに「パケ・ホーダイ シンプル」「パケ・ホーダイ ダブル2」「パケ・ホーダイ フラット」を契約しているユーザーが対象となっている。
9月請求分(8月利用分)の誤課金は11月請求分(10月利用分)で返還される。10月請求分(9月利用分)の誤課金は12月請求分(11月利用分)で返還される。対策が完了していないこともあり、返還総額は現在確認中としている。
■誤記載
誤記載は、spモードメールを利用しているユーザー、約480万人(8月末時点)が対象で、料金明細内訳書の「通信データ量(バイト)」欄で、「メール」として計上されるべきメール通信量の一部が、「その他」として計上されるというもの。9月請求分(8月利用分)と、10月請求分(9月利用分)の請求書に影響がある。なお、この誤記載では誤課金は発生しない。
明らかにされた誤課金、誤記載の2種類の事象はいずれも、ドコモのメール通信設備の設定の誤りによるもの。ドコモによれば、この通信設備ではメールの送受信に3つの経路が用意されており、その都度ランダムに経路が振り分けられる仕組み。3つのうち2つの経路で設定が誤っているとのことで、メール送受信の3回に2回は、問題の事象が発生する可能性があるという。
2011/9/9 18:55