JR東日本子会社の次世代自販機、ポイント機能やゲーム機能


 JR東日本ウォータービジネスは、JR東日本の駅構内(エキナカ)に設置する次世代自動販売機で、新機能として「ポイントプログラム機能」「アミューズメント機能」を今秋以降に追加する。8月28日まで開催されるイベント「グッドデザインエキスポ2011」で先行公開される。

次世代自動販売機の画面

 同社の次世代自動販売機は、47インチディスプレイやカメラセンサーを備え、デジタルサイネージとしても活用できるもの。昨年8月より東京・品川駅に設置されたのを皮切りに、これまで50台(営業台数は41台)に設置されている。これまでの約1年間の実績から、通常のエキナカ自販機と比べ、売上は約1.8倍になるという。デジタルサイネージのコンテンツの伝送などは、WiMAX通信モジュール経由で行われる。

 今回追加される機能のうち、「ポイントプログラム機能」は購買履歴を活用して実現するもの。Suicaなど交通ICカードで購買するユーザーに対して、キャンペーン対象商品を特定の本数購入すると、もう一本プレゼントする、といったキャンペーンが実現でき、リピート率向上を図れる。もう一方の「アミューズメント機能」は、特定商品購入で、あみだくじやスロットといったゲームコンテンツが表示され、そのゲームに当選するともう一本プレゼントされる、といった体験を提供する機能となる。

ポイントプログラム機能(上)とアミューズメント機能(下)

 従来の自販機が朝に売上を伸ばす“時間短縮型”であるのに対し、次世代自動販売機がその傾向に加えて昼・夜も売上を伸ばす“時間消費型”のニーズに応えていることから開発されたという。

 同社では今後、東京近郊で次世代自動販売機を500台を展開していく。

 




(関口 聖)

2011/8/26 19:11