KDDIとグリーが米Android関連投資ファンドに出資


 KDDIとグリーは、Android関連ビジネスを展開するベンチャー企業を対象とした投資ファンド「A-Fund.L.P.」へ出資すると発表した。両社は今後、それぞれ総額2500万ドル(約20億5000万円)を出資する予定。「A-Fund.L.P.」は米ベンチャー投資ファンドであるDCMが設立する。

 「A-Fund.L.P.」では、Android関連のアプリケーションやプラットフォーム、ハードウェア開発、ネットサービスなどを提供するベンチャー企業を対象としたAndroid特化型ファンド。米ベンチャー投資ファンドのDCMが運営および投資実務を担当し、米国のほか中国や日本などのアジア地域の有望なベンチャーに対して立ち上げ段階から出資する。

 なお、「A-Fund.L.P.」には、中国のインターネットサービス大手であるTencentも出資を決定している。Tencentは、モバイルやパソコン向けのネットサービスを展開しており、そのサービスはポータルサイト「QQ.com」、SNS「Qzone」、インスタントメッセンジャーなど多岐にわたる。1月にはグリーとの業務提携が発表された。

 KDDIは、ファンドへの出資を通じてAndroid関連ベンチャー企業を支援していくほか、今後の出資や提携などを視野に関係構築を図っていく方針だ。「A-Fund.L.P.」の新規投資期間は2016年12月までの最大5年間で、運用総額は1億ドル規模になる予定。

 

(津田 啓夢)

2011/4/22 12:28