児童ポルノ掲載サイトを遮断、通信各社がブロッキング実施
KDDI、沖縄セルラーは、KDDIの固定通信網や携帯電話、スマートフォンを利用したインターネット接続サービスにおいて、児童ポルノを閲覧できないようにするブロッキングを4月21日より開始した。
今回のサービスは、ネット上で児童ポルノ画像などを掲載するサイトに対して、KDDI網からのアクセスを遮断するもの。政府の犯罪対策閣僚会議は昨年7月に公表した「児童ポルノ排除総合対策」を踏まえ、一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の「児童ポルノ掲載アドレスリスト」で指定されたWebサイトをブロックする。
ブロッキングが実施されるのは、au one netの各インターネット接続サービス、auひかり、auひかり ちゅら、ADSL one、KDDIインターネット、KDDIホスティングサービス、KDDI光ダイレクト インターネットオプション、KDDI Wide Area Virtual Switchセキュア・インターネット、KDDI IP-VPN インターネット接続GW型、EZweb、IS NET、au.NETとなる。
KDDIと沖縄セルラーは、児童ポルノを閲覧できないようにすることで、ネット上での児童ポルノの流通を防ぎ、被害拡大を防止したい考え。
なお、同様の取り組みについては、ウィルコムとウィルコム沖縄も発表している。こちらは4月21日より、PHSからのインターネット接続に対して、児童ポルノ掲載サイトへのアクセスをブロックする。
ソフトバンクグループでは、固定網を提供するソフトバンクBBおよびソフトバンクテレコムにおいてブロッキングが実施される。携帯電話網を提供するソフトバンクモバイルでは、現時点でブロックを実施せず、「移動体についてはこれから検討する」としている。
NTTドコモも現状ではブロッキングを実施しておらず、NTTのグループとしては、NTTコミュニケーションズやNTTぷららがブロッキングを実施しており、検索ポータル「goo」を提供するNTTレゾナントも、児童ポルノについて検索結果の非表示措置をとっている。ドコモでは、ブロッキング措置について検討中としており、提供時期については未定とコメントしている。
このほか、以下の事業者についてもブロッキングや検索結果の非表示を行う。
【ブロッキング】
・NECビッグローブ
・ソネットエンタテインメント
・ニフティ
・インターネットイニシアティブ
【検索結果非表示】
・Google
・ネイバージャパン
・ヤフー
【フィルタリングによるアクセス制限】
・デジタルアーツ
・ネットスター
・ヤフー
2011/4/21 13:07