ドコモ、ICタグをおサイフケータイで読み取れるアプリを開発
NTTドコモは、ポスターなどに貼ったICタグの情報を、おサイフケータイで読み取れるようにするアプリ「iCタグリーダー」を開発した。冬春モデルの発売にあわせて提供し、旧機種向けアプリも提供する。
「iCタグリーダー」は、ICタグに書き込まれたURLなどの情報をおサイフケータイで読み取れるようにするiアプリ。対応フォーマットは、NFC Forumで国際標準化されているICタグの1つ「NFC Type3Tagフォーマット」で、媒体としてはFeliCa Liteやコイン型非接触ICトークンなどFeliCa対応の非接触ICとなる。利用時には、「iCタグリーダー」を起動し、FeliCa LiteなどのICタグを搭載した製品やポスターにおサイフケータイをかざす。URLへアクセスするといった使い方だけではなく、かざしたときにアドレス帳登録画面を起動したり、トルカを読み取ったり、画像(JPEG/GIF)を保存したりできる。メロディの保存、テキストの表示(ブラウザ/メーラーの起動、電話番号発信)、新規メール作成画面の起動などもできる。
ドコモでは、開発者向けサイト「作ろうiモードコンテンツ」で、iCタグリーダーに関する資料を公開している。利用シーンとして、会員獲得のための誘導ツール、あるいはリアルと連動するゲームなどが想定されている。
活用事例として、11月21日、秋葉原で開催されるメガハウス(バンダイナムコグループ)のイベント「メガホビEXPO2010」内で、バンダイナムコゲームスによるサービス事例が紹介される。フィギュアの説明パネルにFeliCa Liteを貼付しておき、おサイフケータイで読み取ると、フィギュアの詳細情報を取得できる。
8日に発表した新機種のうち、おサイフケータイ対応のiモード端末16機種でプリインストールされる。旧機種では、903iシリーズ、703iシリーズ以降のiモード端末でも15日9時より、専用サイト(iモード公式メニュー→おすすめサービス内のおサイフケータイから)からダウンロードできるようになる。なお、L-01B、L-02B、L-04B、L-04A、L-06A、N903i、N703iD、SO903i、SO903iTV、SO703i、SO704iでは、おサイフケータイ機能にリーダーライター機能がないことから利用できない。スマートフォンも非対応だが、これは「現在検討中、市場の利用状況を見ながら導入したい」(ドコモ広報)とのことで、ハードウェアの条件以前に、スマートフォンとおサイフケータイの組み合わせがこれからスタートを切る環境であり、なおかつ携帯電話でICタグを読み取れる初のアプリということから、iモード端末において先行的に取り入れられたものと見られる。
2010/11/10 16:52