BCN調査、GALAXY Sの出足はiPhone 4並み


左がメーカー別シェア。4月のXperiaでソニー・エリクソンが、10月のGALAXY Sでサムスンが伸びているが、アップルの強さは圧倒的

 調査会社の株式会社BCNは、全国大手家電量販店のPOS(売上)データを基にしたレポートの中で、GALAXY Sの出足はiPhone 4並みであると言及した。

 BCNによれば、2008年7月のiPhone 3Gの初日出荷台数を1とした比率で、GALAXY Sは7日目に1.87に達した。これは、iPhone 3Gの1.97、3GSの2.60、Xperiaの2.48には届いていないが、iPhone 4の1.59は上回った。BCNでは、GALAXY Sの在庫切れが影響したとみている。

 全販売台数に占めるスマートフォンの比率は、上昇し続けており、今年10月には33.1%に達している。とくに、ソフトバンクはスマートフォンの比率が71.9%に達しており、NTTドコモの23.6%、auの6.3%と際だった違いを見せている。

 また、モバイルWi-Fiルータでは、昨年までほぼ独占していたイー・モバイルに対し、UQ WiMAXが3割近くまでシェアを伸ばしている。また、ドコモもモバイルWi-Fiルーター「BF-01B」の投入以来好調で、10月のシェアは10.1%に達している。モバイルWi-Fiルーターは、iPadやiPod touchの周辺機器として注目を集め、昨年11月を1とした場合、3~6倍の売上を上げており、今後も競争が激化することが予想される。

左は販売台数に占めるスマートフォンの比率。右はキャリアごとの比率左は昨年11月を1とした売上の推移。右はキャリア別のシェア。1つの製品投入で大きくシェアが変わる状態

(伊達 浩二)

2010/11/10 14:09