ドコモの新機種で音声起動や自動キーロックなど
NTTドコモは、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)新機種を対象に、「音声クイック起動」など使い勝手の向上を図る新機能を導入する。
今回追加される機能は、「音声クイック起動」「自動キーロック」「かんたんデコメ」「デコメ絵文字の変換候補表示」となる。いずれもスマートフォンではなく、従来型のフィーチャーフォンを対象にした取り組み。
「音声クイック起動」は、端末のほぼ全ての機能を音声認識で呼び出せるというもの。発話ボタンを1秒長押しするか、待受アイコン(待受画面上のショートカットアイコン)で音声認識の状態にしておき、「山田さんにメールしたい」と呼びかけると、音声の特徴点を端末上で抽出し、アドレス帳に紐付けた音声データや端末内の音声コマンドと照合して、マチキャラが「山田さんにメールですね」などと認識結果を返し、メール作成画面に切り替わる。呼び出せる機能は、電話やメール、地図、赤外線通信、アラームなど。これまでもドコモの携帯電話では音声によるメール入力などの機能が搭載されてきたが、サーバーでの処理も行うものだった。今回は全て端末内で行い、音声クイック起動によるパケット通信は発生しない。端末へ喋り終わると、無音部分を検知して認識処理が実行されることになるが、交通量の激しい道路脇や、鉄道の駅プラットフォームなど騒がしい場所で利用する場合は、端末に喋り終わり、すぐに決定キーを押すと、「ここまでが音声認識すべき部分」という区切りになって、処理が行われ、より認識しやすくなる。対応機種は、F-02C、N-01C、N-02C、SH-02C、SH-04C、F-01C、N-03C、P-03C、SH-01C、F-03C、SH-05C、SH-06C、TOUCH WOODの13機種。
「自動キーロック」は、一定時間、携帯電話を操作しなければ、自動的にロックされる機能。携帯電話を置き忘れた場合などへの対処法として、法人ユーザーからの声に応える形で取り入れられることになった。対応機種はF-02C、F-04C、F-05C、N-01C、N-02C、SH-02C、SH-04C、F-01C、N-03C、P-03C、SH-01C、F-03C、SH-05C、SH-06C、TOUCH WOODの15機種。
「かんたんデコメ」は、従来よりも手軽にデコメールを作成できる機能。「おはよう」などと文章を入力し、そのメールで伝えたい感情をプリセットの「うれしい」「悲しい」「好き」、あるいは「おまかせ」から選択すると、背景色を変更したりデコメ絵文字をあしらったりして、デコメールへ変換してくれる。同様の機能は、これまでも一部機種で搭載されてきたが、今回より名称が「かんたんデコメ」に統一された。対応機種はF-02C、F-04C、F-05C、N-01C、N-02C、P-02C、SH-02C、SH-04C、F-01C、N-03C、P-03C、SH-01C、F-03C、SH-05C、SH-06C、TOUCH WOODの16機種。
「デコメ絵文字の変換候補表示」は、テキスト入力時、変換候補にデコメ絵文字を表示するというもの。機種によってはテキストの変換候補と並列でデコメ絵文字を表示したり、ソフトキーの「デコメ」ボタンを押して候補を表示したりする形となる。こちらも一部機種で利用できた機能だが、今回発表されたフィーチャーフォン全19機種で採用されている。
2010/11/8 20:01