ドコモ、12月よりiモード向け「ドコモマーケット」


 NTTドコモは、12月6日より、iモード向けに「ドコモマーケット」を提供すると発表した。アプリや楽曲、電子書籍が用意される。

 「ドコモマーケット」は、従来型の携帯電話であるiモード端末で利用できるサービス。アプリストア、MUSICストア、BOOKSストアが用意され、それぞれiアプリ、楽曲、電子書籍が配信される。

 アプリストアは、iアプリを配信するサービスとなる。これまでも、公式メニューで、事業者によるコンテンツ提供は行われてきたが、今回の「ドコモマーケット」のアプリでは、課金機能やiアプリDX機能など、コンテンツ事業者だけが利用できた機能が個人開発者にもオープンとなり、より幅広いコンテンツの提供が期待されており、サービス開始時には約1200コンテンツ提供される。対応機種は、901i以降のiアプリDX対応端末となる。

 個人開発者向けサイト「i-appli SQUARE」が提供されており、iアプリDXの活用の仕方などが紹介される。無料アプリも提供可能だが、8日の発表会場では担当者が「またマーケットへアプリを登録中でどうなるかわからないが、多くは有料になるのではないか」としていた。有料課金としては、月額、都度課金、どちらも可能という。

 レコチョクとの業務提携で運営されるMUSICストアでは、約100万曲用意される。全て試聴でき、無料のプロモーションビデオも約500種類提供される。国内メジャーレコード会社の直営店で、最新楽曲から往年の名曲まで取り扱われる。ここで配信される楽曲は着信設定できない。ファイル形式は着うたフルとほぼ同じとのことだが、従来よりもスピーディな配信が可能になるという。発表会場では、担当者が「その分が価格設定に反映されるのでは」とコメントし、着うたフルよりも安価な価格帯になることに期待感を示した。対応機種は、902i/702i以降の機種。

 BOOKストアは、ユーザーにあわせ、コミックや実用書、小説など幅広い作品を用意する。従来のiモード公式サイトでの提供と比べ、さまざまなジャンルの作品を取り扱う方針とのことで、まとめて購入したり、過去に読んだ作品をもう一度読みやすくするという。作品や作家をお気に入り登録していると、新作配信時に通知するなど、使い勝手に配慮したつくりにするという。対応機種は、901i以降のiアプリ対応端末。

 決済は、ドコモポイントか、ドコモ ケータイ払いとなる。機種変更時の取り扱いがどのような形になるか、いずれのコンテンツも提供事業者の方針によって変わってくるが、外部メモリカードへ保存することで新機種へ持ち越せるようになる見込み。アクセスは、iメニューのトップから。

 

(関口 聖)

2010/11/8 13:00