パイオニア、3G通信モジュール対応のポータブルカーナビ新機種


AVIC-T07II

 パイオニアは、3G(W-CDMA/HSDPA)方式の通信モジュールに対応し、通信経由で地図データを更新できるポータブルカーナビゲーション端末「カロッツェリア エアーナビ」の新モデルを発表した。11月中旬に発売される。オープンプライスだが、価格は「AVIC-T07II」が6万4000円前後、「AVIC-T05-SV」と「AVIC-T05-GR」が5万3000円前後になる見込み。

 今回発表されたモデルは、5.8インチディスプレイ搭載の「AVIC-T07II」と、4.8インチディスプレイ搭載「AVIC-T05II-SV」「AVIC-T05II-GR」となる。「AVIC-T07II」だけの機能としてFM-VICSチューナーを内蔵し、VICS情報が利用できる。2つの型番が用意された「AVIC-T05II」は、ボディカラーのみ異なり、基本的な仕様は同じとなる。どちらも、ソフトバンクモバイルのネットワークに対応した通信モジュールを装着すれば通信サービスが利用でき、パイオニア販売 モバイルネットワークスグループとの通信サービス(月額105円~2079円、1パケット0.084円)を契約すれば、通信経由の機能が利用できる。

 両モデルともに、今春に発売されたモデルの後継機に位置付けられる。新機能としては、地図更新機能「マップチャージ」において、microSDカード経由の更新に加え、新たに通信経由で最新地図データが取得できるようになった。2014年までは、地図更新にかかる追加費用は発生しない。

AVIC-T05II-SVAVIC-T05II-GR

 地図データは、独自フォーマット「L-format」を採用する。容量8GBでも、24GB相当の地図データを収録し、今春モデルと比べ、市街地の建物家形図収録数が約2900万件から約5000万件に増大した。これにより、目的地などを地図上でも把握しやすくなる。VGAモニターを採用したことで地図表示が高精細になり、メニュー画面なども見やすくなった。「カロッツェリア」ユーザー同士で、カーナビ情報を共有する「スマートループ渋滞情報」もサポートし、VICSの約5倍という情報量で、より最適なルート検索を実現し、走行時間を短縮することで、CO2排出量や燃料消費量を削減できるとしている。

 「エコステータス」と呼ばれる機能では、燃費表示やエコ指数(過去と現在の平均燃費を比較して表示する機能)表示、急発進警告などが利用できる。microSDカードに入力したマルチメディアデータも再生でき、音楽はWMA/MP3/AAC/WAV、動画はWMV/MP4/AVIなどが利用できる。

 



(関口 聖)

2010/9/30 15:28