auがセキュリティ認証の仕様変更、101機種でソフト更新へ


 KDDIは、携帯電話とサーバー間の通信におけるセキュリティ認証の仕様を変更する影響で、一部サイトへの接続やアプリのダウンロードができなくなることがあるとして、ソフトウェア更新サービス「ケータイアップデート」を提供する。29日からは、ソニー・エリクソン製3機種に対する「ケータイアップデート」がスタートしている。

 今回明らかにされた事象は、認証が必要なサイトへEZwebやPCサイトビューアー、EZアプリからまれに接続できなくなることがあるというもの。また、セキュリティ認証仕様の変更で2011年3月以降、EZアプリがダウンロードできなくなることがある。前者は端末とサイト間、後者は端末とアプリ配信サーバーとの間におけるセキュリティ認証仕様の変更によるもの。接続時に鍵マークが表示される、SSL対応サーバーとの通信に関わるものとのことで、将来的なセキュリティ環境向上をはかるための仕様変更。米NIST(アメリカ国立標準技術研究所)が示した指針を受け、さまざまなWebサーバーのSSL仕様が変更される方向となり、auの携帯電話でも対応することになった。

 対象機種は、BREW 3.1.2搭載の計101機種となる。このうちソニー・エリクソン製端末「S002」「W64S」「W62S」向けのケータイアップデートが29日から提供されている。更新所要時間は、S002とW62Sが最大20分、W64Sが最大35分。過去に公開されている当該機種向けのケータイアップデートを適用していれば、所要時間は短縮される。対象ユーザーには「auからのお知らせ」が配信され、アップデートが案内される。自動更新用の通知も行われる。その他の機種については、今後あらためて案内される。

 

(関口 聖)

2010/9/29 13:27