IDC調査、第2四半期の国内携帯は3四半期連続のプラス成長


2010年第2四半期、国内携帯電話出荷台数メーカー別シェア

 IDC Japanは、2010年第2四半期(4月~6月)の国内携帯電話市場の出荷台数を発表した。

 第2四半期の出荷台数は、対前年同期比0.5%増の967万台で、微増ながら3四半期連続のプラス成長となった。IDCではプラス成長の要因として、iPhoneやXperiaといったスマートフォン販売の好調、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルと3キャリアの積極的な新製品投入を挙げている。

 端末メーカー別のシェアは、シャープが28%を獲得し、17四半期連続で首位を維持、2位は、前四半期3位の富士通(15.4%)となった。同社はらくらくホンやFOMAのFシリーズが好調に推移している。

 3位と4位は僅差で、2010年に合弁会社となったNECカシオ(13.2%)が、販売が伸び悩んでいるパナソニック(12.4%)を上回った。5位は、前四半期4位の京セラ(11.4%)となった。

 なお、IDC Japanの携帯電話&クライアントソリューション シニアアナリストの木村融人氏は、2010年第3四半期は在庫調整など一時的な調整局面に入る可能性が高いが、第4四半期から各社の新たなスマートフォン端末が投入され、市場全体が拡大する可能性が高く、年間出荷台数もプラス成長になると予想している。

 

(津田 啓夢)

2010/9/14 13:21