Kaspersky、Androidでトロイの木馬を検知


 Kaspersky Labは、Android端末を狙ったトロイの木馬を検知したと発表した。同社によれば、Androidにおけるスパイウェアは2009年に登場しているが、トロイの木馬の検知は初。

 今回検知されたトロイの木馬は、送金サービスを利用するSMSを自動送信するもので、感染事例も確認されているという。メディアプレーヤーを装った13KB程度のAndroid向けアプリケーションで、拡張子は「.apk」。同社では「Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a」と名づけてウイルス定義データベースに登録している。同アプリをインストールすると、(海外で利用されている)送金サービスと連携するSMSを自動送信するため、ユーザーには課金が発生し、犯罪者など特定のアカウントに送金される。海外では、携帯電話向けのマルウェアにおいて広く知られた手法で、Androidでも同様の手口が確認されたことになる。

 同社では、Androidの普及とともにマルウェアの増加を予測しており、インストール時のアクセス要求の項目にSMSや通話がある場合、十分に注意する必要があると呼びかけている。同社はまた、Android向けソリューション「Kaspersky Mobile Security for Android」を2011年前半頃に提供する予定としている。ただし、日本での提供は未定。

 



(太田 亮三)

2010/8/17 12:38