MCF調査、携帯・PCにおける動画利用状況


 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、携帯電話やパソコンでの動画コンテンツの利用動向をまとめた調査報告書「携帯・PC 動画コンテンツ利用調査報告書」を発表、販売を開始した。価格は3万9900円だが、MCF会員であれば8190円で購入できる。

 調査は5月14日~26日に行われた。調査対象となったユーザーは、全国の10歳~49歳の男女で、携帯ユーザー/パソコンユーザーともに回答数は500サンプルずつ(性年齢別に均等割付)となる。

 MCFでは、対前年日181%、市場規模112億円と成長している動画コンテンツは、通信速度の高速化や携帯マルチメディア放送の導入などにより、さらなる成長が期待されていると指摘。31項目の設問で、動画視聴状況などを調査しているほか、NTTドコモとエイベックスが提供する「BeeTV」専用の設問を設けている。

 トピックとしては、無料視聴の割合が、パソコンでは94.2%、携帯では87.2%を大半を占める中、有料動画コンテンツの月間支払額は、パソコンでは821円、携帯では1504円に達しているとしいる。この額は、一般的なコンテンツ利用額よりも高いとのことで、MCFでは「典型的なフリーミアム型ビジネスモデル」としている。また、1日の視聴時間については、携帯向けはパソコン向けより短く、3分~20分が最も多いという。ただし、パソコン向け動画でも短い動画を好むユーザーは存在するとしている。

 なお、携帯ユーザー3161人、パソコンユーザー1万500人に対してスクリーニング調査(調査対象を抽出するための事前調査)が行われた。スクリーニング調査における携帯向け動画視聴頻度を見ると、「ほとんど毎日」が13.2%、「週に4~5回」が7.9%、「週に2~3回」が13.7%、「週に1回程度」が13.4%、「月に2~3回」が11.9%、「月に1回程度」が8.0%で、全体の68.1%が月1回以上、動画を視聴している結果となった。一方で携帯電話で動画を観ないというユーザーは18.2%となっている。

 

(関口 聖)

2010/8/6 13:15