ドコモ、「サイレントメビウス」などインドで電子コミック配信


 NTTドコモは、出資提携先がインドで提供する携帯電話サービス「タタ・ドコモ」において、電子コミック配信サービス「DOCOMICS」(ドゥーコミックス)を1月8日から提供すると発表した。

 NTTドコモは、印財閥タタ・グループの通信事業者であるTata Teleservices(TTSL)とTata Teleservices Maharashtra(TTML)に出資しており、TTSLとTTMLはGSM方式の携帯電話サービス「タタ・ドコモ」を展開している。

 今回発表された「DOCOMICS」は、タタ・ドコモのポータルサイトから専用のビューアアプリをダウンロードして利用する電子コミック配信サービスとなる。ドコモはインデックスやモバイルブック・ジェーピーと連携し、コンテンツを提供する。

 サービス開始当初は、「Spider-Man」「X-Men」といったアメコミ作品や、「ジオブリーダーズ」「水惑星年代記」「サイレントメビウス完全版」「特務戦隊シャインズマン」などの日本のマンガ、合計10作品が配信される。コンテンツは、インデックスが米Marvel Entertainmentから、モバイルブック・ジェーピーが各出版社から許諾を受けたもの。

 コンテンツはいずれも英語版で配信され、価格は1話15ルピー(約30円)程度になるという。1話あたりの価格を抑え、月額制でもないため、インド市場でも比較的に購入しやすい価格設定という(NTTドコモ)。

 ドコモによれば、タタ・ドコモは、データ通信サービスに秒課金を取り入れるなど、インド携帯市場で話題を集めている。2009年3月にTTSLへの出資が完了して以降、同社はタタ・ドコモのブランド開発や、iチャネルサービスなどを展開している。


 



(津田 啓夢)

2010/1/7 16:46