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トリプルカメラスマホ「TCL PLEX」28日発売、2万9800円

 FOXは、トリプルカメラや6.53インチのディスプレイを備えるSIMロックフリーのAndroid 9スマートフォン「TCL PLEX」を12月28日に発売する。TCLコミュニケーションズ製で、価格は2万9800円(税込)。

 あわせてFOXからアラミド繊維の専用ケース(4527円、税別)が用意される。

 TCLブランドとしてグローバルでも初めての機種となる。ミドルレンジのスマートフォンという位置づけで、手頃な価格帯ながら、トリプルカメラと、表現力にこだわったディスプレイの2点を特徴に打ち出す。

トリプルカメラ

 縦に持った状態で、背面に3つのカメラが水平に並ぶ。

 ひとつはソニー製センサーを採用した4800万画素カメラ。中央が低光量の動画撮影(写真撮影も対応)に適した2.9μmのカメラ。そして1600万画素で123度の超広角カメラも備える。

 低光量対応のカメラを使う夜間モードでは、写真のみならず、動画撮影でも、暗い場所で鮮明な映像を記録できるとうたう。

 カメラ機能ではAIを駆使し、自動的に被写体に適した状態で撮影する。たとえば動画撮影では、AIで被写体を自動的に追随し、ズーム処理できるほか、スタビライザー機能でブレを抑えた映像を撮れる。

 このほか960fpsのスローモーション動画も撮れる。

ディスプレイ

 TCL PLEXは、6.53インチのフルHD+のディスプレイを採用。PLEX用に開発されたディスプレイエンジンを搭載する。TCLではテレビも手がけており、その映像技術が採用された。

 特に色調の表現として、目で見たままを表現できるレベルに仕上げられた。コントラスト、鮮明度の向上も図られている。

 SD画質をHD画質へアップコンバートする機能をサポート。HDR10規格もサポートし、HDR動画を楽しめる。

 ブルーライト軽減などで目への負担を軽減する仕組みも用意されている。

独自のUI

 ユーザーインターフェイスは自社で開発された。ユーザーの利用にあわせ、シームレスな体験ができることを目指したもので、誰もがどの機能も、直感的に操作できるとアピール。

 たとえばアプリ一覧を見ると、上部によく利用するアプリが表示される。アプリ一覧ではソートすることもできる。

 水がたまるような表現で充電する様を示し、視覚的によりわかりやすくなるよう配慮されている。

 音楽再生では、SUPER BLUETOOTHと名付けられた機能により、最大4台のスピーカーと同時に接続して、ステレオサウンドを楽しめる。

 左側面のキーは、短押し、2回押し、長押しそれぞれで、好みのアプリを起動するようカスタマイズできる。

 ボディカラーは、オブシディアンブラックとオパールホワイトがラインアップされる。

 チップセットはSnapdragon 675、メモリは6GB、ストレージは128GB。指紋認証をサポートする。Android 9を搭載し、Android 10へのアップグレードも可能だという。

ALCATELブランドからの再参入

 かつて日本ではALCATELブランドでスマートフォンを展開してきたTCLコミュニケーションズ。BlackBerryブランドも手がける同社だが、今後、TCLブランドで、さまざまな機種を展開していくという。PLEXはその先駆けに位置づけられる。

 代理店となるFOXによれば、TCLは北米などでテレビ製品で人気を得ており、他の製品を含め、TCLのエコシステム全体に魅力を感じ、「TCL PLEX」を展開することを決めたという。

 2019年9月のIFA 2019で発表された機種で、その際の価格よりも1万円弱、安く設定された。FOX代表取締役の五十畑理央氏は「より多くの方に触ってほしいと考え、戦略的な価格にした」と説明。当面、FOXのAmazonでのストアのほか、ヨドバシカメラ、ビックカメラで取り扱われる予定で、MVNOなどでの販売は現在交渉中とした。