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ドコモ、時速300kmで走る自動車で5Gの高速通信に成功

時速200km以上で4Kライブ中継やハンドオーバーも

 NTTドコモは、28GHz帯を利用した「5G」の実験において、時速305kmで移動する自動車に搭載した端末との間で、データ伝送に成功しと発表した。また時速290kmで5Gのハンドオーバーに、時速200kmで上りの4K無線ライブ中継に成功した。いずれも世界初としている。

 NTTドコモはNECやNTTと協力し、4月8日に実験を行った。高速鉄道などの、超高速移動環境における5Gサービスの提供を想定したもので、実験では自動車を用いて、テストコースで走行して検証した。

 実験の結果、超高速移動中に5Gの無線データ伝送、ハンドオーバー、4K・120fpsの映像のライブ中継を実現し、高速移動中でも5Gを利用できる環境に近づいた。28GHz帯は減衰が大きく直進性が強いため、ビームフォーミングやビーム追従機能を最適化して搭載した。自動車は日産GT-Rをベースに、実験用機材を積み込み、カーレーシングチームにより搭載装置の重量やバランスを考慮したチューニングが施された。