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Galaxy S8とGear VRでリアルな火災を体験、消火訓練できるシミュレーター

 NECとNECネッツエスアイ、MXモバイリングは、VR技術を使って火災・煙を再現した「VR消火体験シミュレータ」を9月に発売する。

 地域や学校、企業での防災訓練のひとつとして、消火体験はかねてより行われている中、訓練用の消火器は水を使って的に当てるという形。実際の消火器は粉末や液剤を噴射するため、消火器そのものの使い方は学べても、使った後に火がどう消えるかまで再現できていなかった。

 今回のVR消火体験シミュレータは、Galaxy S8/S8+とGalaxy Gear VR with Controllerという、スマートフォン×HMD型デバイスを利用。訓練用消火器とともにリアルな火と煙の映像で消火訓練ができる。標準ではオフィスにおける火災発生場面を再現する一方、今後、アプリを更新することで、ニーズにあわせて住宅内のキッチン、コンセント、ストーブなどの場面を追加できる。

 また大型のスクリーンではなく、持ち歩きやすいHMDデバイスとスマートフォンという組み合わせにより、どこでも消火訓練が実施できるのもメリットのひとつ。訓練中の映像は、外部モニターへ同時に表示でき、指導者やスタッフが状況を見つつアドバイスしたり、訓練を進行したりできる。スマートフォンのカメラを使って、現実の風景も見えることから、訓練に臨む人はHMDを身に着けつつ、自分自身で消火器を手にして参加できる。