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時計を選ばないスマートウォッチ「wena wrist」のバンドが単品販売
FeliCaモジュールのみ搭載のレザーバンドも12月下旬に発売
2017年7月3日 16:09
ソニーは、「wena wrist」(ウェナリスト)のステンレスバンドの単品販売を7月11日より開始する。予約は3日から。価格はシルバーが3万3880円(税抜、以下同)、ブラックが3万6880円。対応ラグ幅は22mm。18mmと20mmに対応させるピースも、シルバーが3000円、ブラックが3200円で用意される。
また「wena wrist」の第2弾として、FeliCaモジュールとアンテナのみを搭載し、電源や設定不要で「楽天Edy」に対応するレザーバンド「wena wrist leather」を12月下旬に発売する。価格は8380円。
「wena wrist leather」
「wena wrist leather」はバンド部分のみがラインナップされ、腕時計本体(ヘッド)は「wena wrist」のラインナップから好みのものを選んで一緒に購入するか、既存の腕時計の本体を利用するなどできる。バンドと本体を装着するピンなどは腕時計として標準的なものを採用している。
ラグ幅が18mm、20mm、22mmに対応する3種類のラインナップ。カラーラインナップは20mmと22mmがそれぞれブラック、タイニーブランの2色で、タンニンなめし革が使用される。18mmはブラック、ワインレッド、ホワイトの3色で、ホワイトのみクロムなめし革。いずれもカーフレザーで、国内で加工される。
「wena wrist leather」は、第1弾の「wena wrist」のステンレスバンドとは異なり、楽天Edyに対応するFeliCaモジュールと、アンテナのみを搭載する。このためスマートフォンとBluetoothで通信したり、通知を受け取ったりする機能は搭載されない。利用できる機能はプラスチックカードのEdyと同等で、プリペイド型として予めチャージしておき、支払いに利用する。
「wena wrist leather」に搭載されるFeliCaモジュールは新規に開発され、モジュール自体は防滴・防湿仕様(革製のバンドは防水に非対応)。腕に装着した、バンドが曲げられた状態でアンテナが機能するように開口方向に工夫も凝らされている。
「wena wrist」は“自由なスマートウォッチ”
3日には都内で記者向けに「wena wrist leather」の発表会が開催された。ソニー 新規事業創出部 wena事業室 統括課長の對馬哲平氏は、当初からバンドのみで販売すべきと社内外で声があったと振り返り、「初めからバンドだけで売ると、何か分からない。腕時計ですよ、と言いたかった」と、時計として認識してもらうために時計本体(ヘッド)とセットで展開してきたことを明らかにした。
その上で、腕時計としてのプロモーションも進んだことから、方針の転換も明らかにした。具体的には、機能的には“本体”にあたるバンド部分を単品販売することで、「wena wrist」として好きな組み合わせで購入できることや、既存の時計のバンドを交換して「あなただけのものになる」という方向で、製品の特徴を打ち出していく。
同氏は、ステンレスやレザー以外の展開も考えていきたいとしたほか、時計のカテゴリーとしても、さまざまなジャンルにアプローチしたいとし、今後開発される製品では海外展開も視野に開発を行っていくとしている。
なお、時計のヘッド(時計本体)をスマートウォッチとして開発していく方針は「特に考えていない」ともしており、あくまでバンド部分で展開していく構え。
このほかソニーは、8月25日と26日の2日間、代官山 T-SITEにて「おもいでの時計展」を開催する予定。持ち主の思い出が詰まった時計を募り、「wena wrist」のステンレスバンドやレザーバンドでスマートウォッチとして蘇らせるという企画展示になる。