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スクエア写真・フィルター搭載の“チェキ”「instax SQUARE SQ10」、5月19日発売

 富士フイルムは、インスタントカメラ「instax“チェキ”」の新製品「instax SQUARE SQ10」を5月19日に発売する。価格は3万1800円前後(税込)となる見込み。

 「instax SQUARE SQ10」は、チェキシリーズで初めてとなるデジタルイメージセンサーを搭載したハイブリッドカメラ。スクエアフォーマット(正方形)の写真を撮影し、その場でプリントできる。

 カメラ部分がデジタル化したことで、撮影後に必要な写真だけ選んでプリントできるようになった。撮影性能も強化され、暗所でもフラッシュを使わず明るく撮れるようになったり、10cmまで近寄って撮影できるなど、表現の幅が広がった。加えて、フィルター(エフェクト)やビネット調整、明るさ調整機能を備え、プリントする前に加工できるようになった。

 デザインはチェキシリーズの象徴でもあるレンズリングを継承。シャッターボタンを左右2カ所に配置して、左利きでも使いやすく仕上げた。背面には30万画素のモニターを搭載し、モニター下部のダイヤルで画像加工や印刷などの操作を行える。

 動作モードは2種類。「オートモード」では、従来のチェキのように撮ったらそのまま印刷される。「マニュアルモード」では、撮影した写真から選んでプリントできる。

 撮影前や印刷する前に、フィルター機能で撮影した写真の雰囲気を変えることができる。10種類のフィルターや、明るさ調整、周辺光量調整が可能。また、従来製品から引き続き、二重露光やバルブ撮影も搭載する。

 写真は本体の記憶領域(50枚程度)のほか、microSDHC(最大32GB)に保存できる。microSD経由でスマートフォンに写真を移し、InstagramなどのSNSに投稿することもできる。

 フィルム(プリント用紙)は専用の「instax SQUARE」(10枚入り、税込1350円前後)を利用する。

 記録画素数は1920×1920ピクセル。プリント画素数は800×800ドット。交換可能なバッテリー(NP-50)に対応し、フル充電から約160枚の撮影が可能。充電はmicroUSB端子から行う。大きさは約119×47×127mm、重さは約450g(フィルム、バッテリー含む)。

撮影してから作り込める新感覚のインスタントカメラ

武冨博信氏

 富士フイルム イメージング事業部長の武冨博信氏は、「instax SQUARE SQ10」を、チェキのシンプルな操作性はそのままに、作品として作り込める新感覚のハイブリッドと紹介した。

 チェキとしては18年ぶりのフォーマット追加となる正方形という画角については、「現在はInstagramなどで若いユーザーに利用されているが、実は90年前のローライフレックスやハッセルブラッドから高い支持を集めてきた画角」と、若年層だけでなく、写真にこだわるユーザーにも評価が高かったとした。

 質疑応答ではWi-FiやBluetoothなど、スマートフォンとの連携機能を搭載しないのかという質問に対し、「撮った写真をその場で楽しむというチェキのコンセプトをにこだわった結果、今回はあえてWi-Fiは非搭載とした」(武冨氏)と話した。

 発表会ではモデルの水原佑果も登場。「SQ10」で撮影した写真を披露した。

水原佑果