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ケイ・オプティ、コンテンツとデータ通信をパックで販売する「+SIM」発表
第1弾は日経電子版と5GBがセットで月額4946円~
2017年2月16日 11:06
ケイ・オプティコムは、コンテンツとLTEのMVNOのデータ通信をパックで販売するSIMカードの新ブランド「+SIM」(プラスシム)を発表した。「mineo」とは異なるブランドで、第1弾は日経電子版の購読料とデータ通信がセットになった「日経電子版+SIM」。3月1日に発売する。受付はケイ・オプティコムが用意する専用Webサイトで行う。
「日経電子版+SIM」の料金は、SIMカードがデータ通信のみ(シングルプラン)で5GBの場合、月額4946円(税抜、以下同)。10GBでは月額5946円。音声通話対応対応では5GBが月額5646円、10GBが月額6646円。2年契約などの契約期間は設けられない。
4月27日まではスタートキャンペーンが実施され、期間中に新規に申し込むと、契約事務手数料3000円が無料になる。
容量 | シングルタイプ | デュアルタイプ (音声通話+SMS) |
5GB | 月額4946円 | 月額5646円 |
10GB | 月額5946円 | 月額6646円 |
日経電子版の有料版の購読料は通常、月額3889円。MVNOの安価なデータ通信サービスと組み合わせることで、「日経電子版+SIM」は新社会人や学生にも最適としている。
日経電子版の通常の有料版アカウントが発行されるため、SIMカード経由だけでなく、パソコンなどでも日経電子版を利用できる。なお、カウントフリーではないため、日経電子版の利用にかかるデータ通信量は月間付与量から消費する。
「+SIM」
「+SIM」は、同社のMVNOサービス「mineo」と同じインフラを利用し、通信品質も同じになる。一方、サービスの詳細はmineoと異なる部分もあり、混乱を避ける意味も含めて別ブランドになっている。実際の商品は、「日経電子版+SIM」のようにパートナーのブランドなどを冠したものになる。
「+SIM」では、mineoのDプランに相当する、NTTドコモのLTEネットワークを使用する。スマートフォンやタブレットなどの端末とのセット販売は予定されていない。
第2弾以降も検討中
16日には説明会が開催され、ケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの上田晃穂氏が「+SIM」の取り組みや「日経電子版+SIM」について説明した。
「+SIM」のコンセプトについては、「価格ではなく、“価値”を前面に出して訴求していきたい。自分を高いステージに持っていくようなものという思いを込めた」とし、価格競争とは異なる視点から企画されていることを強調する。
「日経電子版+SIM」については、日経電子版で唯一伸びているのが20代の利用者であることから、MVNOサービスと親和性が高いとする。加えて、無料版と有料版の会員数の違いなどから、4000円近い購読料に躊躇している人が多いと予測し、安価な通信サービスと組み合わせることでコストを抑える感覚を実現したという。
なお、「日経電子版+SIM」は日経新聞社と特別に提携した取り組みではなく、ケイ・オプティコムが日経と電子版の販売委託契約を結んだ形になっているという。このため、申込受付やプロモーションなどもケイ・オプティコム側が実施する。
「+SIM」において、カウントフリーを導入するかどうか聞かれると、今回の「日経電子版+SIM」では採用しないものの、LaLa Callなど別の一部サービスで導入していることもあり、技術的な準備自体はできているとしている。
コンテンツ以外の、例えば端末など特定のハードウェアと組み合わせた「+SIM」の取り組みは考えているか? と問われると、上田氏は「あり得る。対象範囲を絞っているわけではない」と回答している。また第2弾、第3弾など今後の展開については「スケジュールとして出せるものはないが、幅広く検討していく」という姿勢を明らかにしている。