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2017年元日に「うるう秒」、携帯電話ユーザーには影響なし

 2017年1月1日は、「うるう秒」が挿入されるため、通常より1秒だけ長い日になる。キャリア3社に携帯電話ユーザーへの影響を聞いた。

 「うるう秒」は、原子時計と世界標準時の時差を調整するために数年に一度、世界一斉に追加されている。今回は2015年7月1日以来の実施で、8時59分59秒と9時0分0秒の間に「8時59分60秒」が追加される。このため、携帯電話やパソコンでは表示時刻が最大1秒ずれる可能性がある。

 携帯電話では、ネットワークを通じて時刻を補正する機能が用意されている。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの3キャリアでは、ネットワーク側で対策を施すため、ユーザーの利用には影響がないとしている。

 ドコモでは具体的な対策として、時刻を管理するNTPサーバーにて、1秒を引き延ばして1.000001秒などとして、最終的にうるう秒の1秒が加わる形で調整する。KDDIもドコモと同様に、9時になる手前から徐々にずつ時刻をずらし、9時の時点でうるう秒補正後の時刻に合わせるように調整する。

 ソフトバンクでは設備によって異なった対策を行うが、一例では8時59分60秒を挿入する形で対策するとしている。

時報サービス「117」は?

 NTT東西が運営する時報サービス「117」では、「8時59分60秒」を追加する形でうるう秒補正を行う。ひかり電話からかけた場合は、「ポーン」という時報音が2回連続で再生される。

 KDDIがau携帯電話やauひかり電話、ケーブルプラス電話などに提供している「117」の時報サービスでは、9時以降に最大3時間かけて時刻をずらしていく方式で補正する。そのため、9時以降に時報サービスを利用した場合、1秒未満のズレが発生するとしている。