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7月1日は1秒長い「うるう秒」、各社の携帯電話はどうなる?

 来たる7月1日、午前9時の直前に「うるう秒」が挿入される。およそ3年半ぶりに実施されるもので、午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入されることになる予定だ。このとき携帯電話、スマートフォンの時計はどうなるのか。各社に聞いた。
 国内キャリアはそれぞれ時刻に関するサーバーを用意しており、携帯電話はその情報と同期して、正しい時刻を示すようになっている。

 NTTドコモの場合、同社ネットワーク内にあるNTPサーバーの情報と同社の携帯電話が同期して時刻をあわせることになり、今回は数時間かけて、うるう秒の1秒をつくりあげていく形。つまり、通常の1秒をわずかに長くし、その積み重ねでうるう秒を挿入するのだという。こうして徐々に補正して7月1日9時の段階でうるう秒が挿入済、という状態にしていく。たとえば従量課金の通話の場合、うるう秒は課金対象に含まれないとのこと。

 auの携帯電話も自動補正される。携帯電話は基地局と1日に数回、やり取りして時刻を補正しており、うるう秒が挿入された7月1日の9時以降は補正済の状態になるという。AndroidやiPhone、フィーチャーフォンいずれも同じ仕組みでWiMAX 2+経由でも同様の仕組みになる。

 ソフトバンクモバイルも自社設備で対策する予定で、ユーザー側が意識する必要はないという。

関口 聖