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公衆無線LANサービスの利用者は4300万人、外国人は1000万人突破
2016年9月13日 12:51
ICT総研は、公衆無線LANサービスに関する市場調査を実施し、結果を明らかにした。
調査結果によれば、2016年度の公衆無線LANサービスの利用者数は4309万人。内訳は、個人利用者が2914万人、法人利用者が371万人、訪日外国人利用者が1024万人となった。
全体の利用者は2017年度には18%増の5074万人に拡大し、個人利用者だけでも3393万人になると予測されている。また、2018年度には5733万人、2019年度には6368万人と、今後も拡大すると見込まれている。訪日外国人利用者も2019年度には1767万人に達するとしている。
アンケート調査では、公衆無線LANサービスを利用していると回答したのは45.7%。スマートフォンユーザーに限ってみると、57%が利用していると回答した。
スマートフォンユーザーの多くは、3キャリアが提供する公衆無線LANサービスを契約しており、今後もスマートフォンの契約の増加に合わせて利用者数も増加してくとみられるものの、契約しても屋外でのWi-Fiの利用をオフにするユーザーが多く、契約数とアクティブユーザーに乖離がみられると指摘されている。
キャリア系の通信事業者の公衆無線LANサービスについて、利用者に満足度を聞くと、1位は「OCNホットスポット」で62.8ポイント、2位が「au Wi-Fi」で60.9ポイント、3位が「フレッツ・スポット」で60.8ポイントになった。
キャリア系以外のポータルサイトなどが提供する公衆無線LANサービスでは、ヤフー無線LANスポットが65.1ポイントで1位、at_STARBUCKS_Wi2が64.5ポイントが2位、「HANEDA-FREE-WiFi」が63.7ポイントで3位だった。
調査ではこのほか、日本人が海外旅行時に公衆無線LANサービスを利用したいエリアや、海外旅行時に公衆無線LANサービスの満足度が高い国・地域なども調査されている。
調査で「利用者」の対象になっているのは、日本人の利用者は月1回以上利用するユーザー。訪日外国人は訪日時に1回以上利用したユーザーの年間の合計が対象。また調査は、関連企業への取材や、2016年9月に実施した一般ユーザー4412人へのアンケート調査をまとめたものになっている。