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auがボルダリングの世界トップクラス4選手と契約し「TEAM au」結成
東京五輪で追加競技になったスポーツクライミングの活動を支援
2016年8月9日 13:26
KDDIは、スポーツクライミングのオフィシャルスポンサー契約を締結し、世界トップクラスの日本人選手4人と契約し「TEAM au」を結成した。特設サイトがオープンされており、競技の解説や「TEAM au」の選手の紹介、大会映像の配信を行うほか、今後もスポーツクライミングの情報を拡充していく。
KDDIは日本山岳協会のスポーツクライミングカテゴリーのオフィシャルスポンサーとして契約を締結。スポーツクライミングには、規定の時間内に少ないトライ数で多くの課題をこなせるかを競う「ボルダリング」、高さを競う「リード」、速さを競う「スピード」の3種目が設定されており、今回はボルダリング種目で活躍する野口啓代(のぐち あきよ)選手、野中生萌(のなか みほう)選手、藤井快(ふじい こころ)選手、楢崎智亜(ならさき ともあ)選手の、日本人選手4人と契約している。
世界各地で開催され全7戦の総合成績を競うIFSCのボルダリング・ワールドカップランキングでは、2016年8月現在で、野口啓代選手が女子世界ランキング4位、野中生萌選手は同2位、藤井快選手は男子世界ランキング1位、楢崎智亜選手は同2位と、4人の選手はいずれも世界トップクラス。選手層の厚さもあり、ボルダリングのワールドカップでは国別ランキングでも日本が他国を圧倒する形で1位になっている。
2016年のボルダリング・ワールドカップの最終戦は、ドイツ・ミュンヘンで8月12日から開催される。日本人選手は、上記「TEAM au」の4人を含め、男子10名、女子6名が日本代表として参戦する。
なお、2020年の東京オリンピックでは、追加競技として、野球・ソフトボール、空手、サーフィン、スケードボードと並んでスポーツクライミングが正式に決定しており、上記のスポーツクライミングの3種目を組み合わせた「複合」として男女2種目がIOCに提案されている。ルールの詳細は今後決定される。
スポーツクライミングは、日本全国で専用施設が年々増加し、2015年には435施設と、直近6年間で3.8倍に増加。競技人口も60万人まで拡大している。男女や年齢を問わず楽しめるのも特徴とされる。
「TEAM au」発表会、足立梨花と筧美和子もボルダリングに挑戦
8月9日には都内のスポーツクライミングの施設で「TEAM au」結成の発表会が開催された。登壇したKDDI コミュニケーション本部 宣伝部長の矢野絹子氏は、比較的新しいスポーツとしてのスポーツクライミングを応援するにあたり、もっとメジャーなスポーツになるように取り組んでいくことや、年齢や男女を問わず楽しめる親しみやすさ、体力だけでなく知力も使う競技性で見ていてワクワクする体験といった、さまざまな側面をアピールできるよう、支援していくことを明らかにした。
KDDIでは「TEAM au」の結成やオフィシャルスポンサー契約にあたり、「壁を越えろ。」というキャッチコピーを設定。スポーツクライミングの普及や発展に、auとしても壁を越える意気込みでチャレンジしていくとした。
発表会では「TEAM au」のメンバーになった選手4人が登場。発表会後にはワールドカップ最終戦に向けてドイツ・ミュンヘンに旅立つとあって、意気込みなどが語られた。また、ダイエット効果や、全身をバランスよく鍛えられるといった効果のほか、「バランス感覚で登っていく部分もある。男女や年齢を問わず楽しめるのでは」(藤井選手)と、手軽なスポーツとしての魅力も語られた。
会場には特別ゲストとしてモデルの足立梨花、筧美和子も登場。ボルダリングの課題にも挑戦し、足立梨花は「手だけを使う印象だったが、全身を使う。楽しみながら登れてダイエットもできるなら女性にとっても嬉しい」と語ると、筧美和子は「運動していたほうが引き締まってかっこいい。いつも使わない筋肉をすごく使ったので、健康にもいいと思う。今日はいいことを発見できました」と興味を覚えていた様子だった。