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プロ仕様のXLRマイクを接続可能、スマホのビデオ撮影用グリップ「iKlip A/V」

 IK Multimediaは、スマートフォンで撮影するレポート動画でプロ仕様のマイクを利用できるようにするアダプター兼撮影用グリップ「iKlip A/V」を7月上旬に発売する。価格はオープン価格で、販売予想価格は2万4000円前後(税抜)。

「iKlip A/V」利用イメージ

 「iKlip A/V」は、スマートフォンを固定できるホルダーや保持しやすいグリップに加えて、プロ向けとして使われているXLR端子のマイクを接続でき、スマートフォンのイヤホンマイク端子に入力できるようにした製品。スマートフォンのホルダーは、画面が3.5インチから6インチまでのスマートフォンに対応する。

 同社では、世界的にiPhoneやスマートフォンでレポートを収録する報道関係者が増加していることや、収録できるビデオの品質は報道に使えるレベルであるとする一方、端末に内蔵のマイクは簡易的で、報道に通用する音声の収録には、プロ仕様のマイクを使う必要があると指摘している。

「iKlip A/V」利用イメージ。スマートフォンとワイヤレスマイク・レシーバーは別売り

 「iKlip A/V」は入手性を考慮し、電源は単3形乾電池2本で駆動する。マイク接続部分は、XLR接続で48Vファンタム電源対応のマイク・プリアンプを搭載、入力ゲインを調整できる。ワイヤレスマイクを使う際のレシーバーを取り付けられるクリップも用意されている。

 付属の3.5mmの4極ミニプラグ(TRRS)でスマートフォンのマイク入力に接続する。グリップ部分にはモニター用のステレオミニジャックも用意され、スマートフォンのアプリがリアルタイムモニターに対応していれば、別途ヘッドホンなどで収録中の音声をモニターできる。

 「iKlip A/V」のスマートフォン・ホルダー部分は、三脚用のネジを採用。ホルダーを外せば、三脚用のネジを利用してデジタルカメラやアクションカムを装着することもできる。この際には、デジタルカメラやビデオカメラのマイク入力向けに、「iKlip A/V」の3.5mmの4極ミニプラグ(TRRS)を3極(TRS)に変換するアダプターケーブル「iLine Camera Adapter」が別途用意されている。「iKlip A/V」本体下部にも三脚用のネジ穴が設けられており、「iKlip A/V」を三脚に固定できる。