【Mobile World Congress 2012】
ソニーブースはグループ全体の製品展示、最新スマホも


ソニーブース

 ソニーの完全子会社になるソニーモバイルコミュニケーションズ(旧ソニー・エリクソン)は、今回、ソニーとしてブースを出展し、会期前日に発表したXperiaの新モデ、あるいはソニーグループのさまざまな商品・サービスを紹介している。

 ソニーのブースは、会場のマップでは「Sony Ericcson Mobile Communications AB」という表記になっていて、ブースの位置も、例年ソニー・エリクソンがブースを構えていた場所と同じで、エリクソンが丸ごと借り切っているホールの一角に設けられていた。しかし実際の展示ブースには、“ソニー・エリクソン色”は残っておらず、ソニーのロゴと「make.believe」のキャッチコピーを掲げ、ソニーグループ全体のブースであることをアピールしていた。また展示自体も、ソニーモバイルではなくソニーグループ全体の商品を揃え、まさにソニーが掲げる「One SONY」といった内容になっていた。

 展示は、製品のカテゴリーごとに分類するのではなく、「Create」「Listen」「Watch」「Play」という4つのテーマに分け、それぞれのテーマにあわせた内容にまとめられていた。

PlayStation Vita上のMusic Unlimited。

 たとえば「Listen」では、ソニーが提供する音楽配信サービス「Music Unlimited」を中心に紹介。その対応製品として、Xperiaの新モデルや、PlayStation Vita、PlayStation 3、Sony Tabletシリーズ、VAIOなど、携帯電話に限らず、ソニーグループのあらゆる製品を展示し、それらの機器で横断的にサービスを利用できるというメリットが紹介されていた。

こちらは「Watch」がテーマのVideo Unlimitedを紹介するコーナー「Play」のテーマでは、PlayStationシリーズやPlayStation Certified対応のXperiaはもちろん、Sony TabletにPlay Station 3のコントローラーをつなぐデモが行なわれていた。

 会期前日に発表されたXperiaの新モデル、Xperia PとXperia Uも実機が触って確かめられる形で展示されていた。新モデルはブースの入り口近く、比較的目立つところに展示コーナーが設けられていたが、必ずしもブースの主役という扱いではなく、ブースの主役はソニー全体、といったコンセプトが貫かれていた。

XperiaのS/P/Uの3機種。画面サイズがすべて異なるLTE対応の北米モデル「Xperia ion」
腕時計型の連動ディスプレイ「Smart Watch」も展示されていたXperia PはHDMIやUSB周辺機器との接続にも使えるクレイドルを展示
PlayStation Vitaを使ったARゲームの紹介。このように、Xperiaとは全く関係のない展示も多い



(白根 雅彦)

2012/2/28 13:41