【Mobile World Congress 2011】
孫正義氏、高度化XGPを2011年に開始とコメント


「LTE TDD/FDD International Summit 2011」に出席した孫氏

 世界中からモバイルの関係者から集まる「Mobile World Congress」の会期中には、同イベント以外にもさまざまなイベントが会場外で開催される。14日には、通信方式のTD-LTEを推進する企業が集まり、「LTE TDD/FDD International Summit 2011」を開催。この中でソフトバンク 代表取締役社長の孫正義氏が登壇し、次世代の「高度化XGP」について、「年内にサービスを開始する」と開始時期に言及した。

 TD-LTEは、LTEのもうひとつの方式として標準化されている技術。同イベントでは中国のChina MobileやインドのBhrti Airtelの取締役も出席している。孫氏はスピーチの中で、TD-LTEとハードウェア的に互換性の高い、高度化XGPを推進していく構えを見せ、中国、インドといった拡大が見込まれる市場のエコシステムに組み込まれることで、コスト削減などが図れるとした。同氏は「年内にもサービスを開始する」とアピールし、同方式の具体的な提供時期にも言及した。

 イベントではこのほか、WCPのCTOとして近 義起氏が登壇し、高度化XGPの特徴などを紹介。ウィルコム時代からの技術を活かしてサービスを提供していく様子を語った。


高度化XGPとTD-LTEは互換性が高いとした会場入りする孫氏。奥はチャイナモバイルのJianzhou Wang氏
WCP CTOの近 義起氏会場にはソフトバンクの松本氏や宮川氏も姿を見せた

 



(太田 亮三)

2011/2/15/ 16:43