行動分析に基づくレコメンドサービス「ベイノート」モバイル版


 CSKシステムズは10月30日、ECサイトを運営する通販事業者向けに、SaaS型レコメンドサービス「ベイノート」のモバイル版と電子メール版の提供を開始した。モバイル版は月額10万5000円から、電子メール版は月額31万5000円から。

 「ベイノート」は、スタンフォード大学の人間行動研究に基づいて、24種類の顧客行動(マウスの動きやスクロールバーの利用、1ページあたりの滞在時間など)を分析、顧客のコンテンツや商品に対する「興味の度合い」を数値化して計測する。その上で「同じ価値観を共有する人達の共通の意見は、その他の人達にとってもたいてい正しい」という推論により、複数の人の「興味の度合い」を集めることにより、「集合知にもとづいたレコメンドを提供する」という。

 レコメンドサービス「ベイノート」を用いて、「ベイノート」と検索エンジンを組み合わせることによって、顧客が探しているコンテンツを検索結果の上位に並び替える最適化サービスを提供する。

 モバイル版では、携帯電話向けサービスを手がけるプライムワークス株式会社およびプライムワークス子会社のカタリスト・モバイル株式会社と協業して開発。Flash Lite技術などを用いてサイト訪問者の閲覧状況を観測、「ベイノート」の行動分析に基づいてレコメンドを提供する。また、画面が小さいという携帯電話の特性に合わせ、効果的な表示ができるよう配慮したという。

パソコン版の「ベイノート」サービスイメージ

(工藤 ひろえ)

2009/11/2 06:00