本日の一品
外の音がしっかり聞こえて安心のイヤホン「オープンイヤホン」
(2015/10/8 06:00)
筆者はたまに夜のウォーキングを楽しんでいる。そこで欠かせないのは、モチベーションやペースを維持するための音楽だ。これまではインナーイヤータイプのイヤホンを使っていた。しかし、困ったことある。長時間使っていると耳が痛くなってくるし、圧迫感もある。遮音性が高いがゆえ、外の音が聞こえにくくなるため、周囲で何か起きても気づくのが遅くなってしまう。そんなとき、シャープからユニークなイヤホンが登場した。
「オープンイヤホン RG-H100」(以下、オープンイヤホン)は、耳かけタイプとインナーイヤータイプの中間を取ったようなデザインの、ヘッドアーム付きのイヤホン。耳との隙間がある状態で使える「オープンイヤホンユニット構造」が特徴だ。
重さは約30g。装着したときずれないように耳で固定できるイヤーホールドが左右1枚ずつ、コードクリップが1個付属する。コードにはコントロール部があり、コントロールボタンとマイク、音量調節スライドバーを用意。コントロールボタンは、通常時は再生・停止、着信時には受話・終話の操作が可能。スマートフォンなどとの接続にはステレオミニプラグを使用する。
スピーカー部は直径20mmで、装着してみると耳に軽く触れるくらいの位置に来る。確かに耳を完全に密閉しないため、外部の音が聞こえる。圧迫される感じもない。これがこのイヤホンの大きな特徴だ。外部の音が聞こえるということは、結構音漏れするんじゃないの? 電車の中とかマズいんじゃないの? と思ったのだが、実際使ってみたところ、電車の中で使うものではなく、ウォーキング、ランニング、ジムなど、ソロで活動するような屋外での使用、または屋内での音楽再生や語学学習などに向いているとわかった。
たとえばウォーキングで使ってみたら、音楽を聴きながら歩いていても周りの音がとてもよく聞こえた。車の近づいてくる音、自分の足音など、周囲から遮断された感じがまったくない。没入感はないが、周りの音も聞き取れるので、暗い夜道などでは特にありがたい。
ウォーキングにいいということは、もちろんかのゲーム「Ingress」にも都合がいいわけである。ポータル密集地ではとかく画面に集中しやすいゲームだけに、意識して周囲に注意を払わなくてはならない。万が一クラクションを鳴らされるようなことがあった場合、効果音に阻まれて聞こえにくいようでは怖い。その点オープンイヤホンなら安心なのだ。
このほかに、屋内では玄関のチャイムに気づけるし、誰かに話しかけられてもすぐ反応できるくらい聞こえやすかった。
珍しい機能ではないが、使用中に着信があってもボタン1プッシュで電話に出られた。マイクがコントロール部にあるのでそのまま通話できる。ふたたび同じボタンで終話できるので、操作もスムーズだった。
デメリットがないわけではない。音はシャンシャンと軽くなるため、音質にこだわりのある方だと満足できない可能性は高い。音漏れも意識しておきたいポイント。指向性スピーカーで音漏れしにくいとはいうが、まったく漏れないわけではない。電車の中でボリュームをあげると周りの視線が一気に集まりそうである。あくまでも人の密集しない場所で使うもの、と考えたほうがよさそうだ。
ちなみに、メガネと併用することもできた。ただ、装着位置が悪いと耳の上が痛くなるので、それぞれをどういうポジションにするかは悩ましいところだ。ウェアラブル系もそうだが、ヘッド周りのものはメガネ愛用者はなにかと大変。何か画期的な方法があると嬉しいのだが(コンタクトレンズ以外で……)。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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オープンイヤホン RG-H100 | シャープ | 1万1750円(税込) |