本日の一品
いつかは欲しいデイトナ風を今すぐに!
(2015/3/16 06:00)
なぜかよくわからないけど、もう10年以上、日本国内ではロレックス社のデイトナ(Daytona)という腕時計が人気の的だ。腕時計をしない若者が増えたとはいえ、どうもその中にも根強いデイトナ信仰があるらしい。
実際には腕時計業界と運命共同体の雑誌メディアが必要以上にデイトナ人気を煽っている傾向もあるが、それに簡単にのってしまうユーザーも多いということだろう。
筆者も間違いなくそのうちの一人なのだが、どちらかと言えば筆者の興味ある腕時計は、人気の有名ブランド腕時計を斜に構えた皮肉たっぷりなスタンスから誕生した、誰もがひと目で偽物と見破ることが出来るジョーク腕時計なのだ。
ジョークも過ぎると御本家の有名ブランドから叱られたりすることもあるようなので、おちょくるのもお叱りも、双方ともある程度の大人の心は必要なところだ。ジョーク腕時計といえば右に出るものが無いと言われる「フランク三浦」(フランク・ミューラーのジョーク腕時計)が最も有名だが、昨今、ちらほら見かける「RORAX」(ロラックス)も赤丸一歩手前の注目株のジョーク腕時計だ。
デイトナモデルでは先輩格のジョーク腕時計である初代「Relax」も、今では筆者の貴重なコレクションになっている。ロレックス社のアイコンである”王冠マーク”(時計職人の手だとの解釈もある)のうちの一本が折れている残念デザインが人気を博し、さる芸能人をはじめ多くの人の話題に上り、遂に露出度がスレッショルドを超えてしまったために販売停止にまで追い込まれた商品だ。ロラックスは安全圏で少し悪さをしている程度なので大丈夫だろう。
今回、筆者は、以前からコレクションしていたホワイト文字盤のロラックスに加えて、ブラック文字盤のモデルを買ってしまった。よく見ると本物とは全く似ていないことはだれもが分かるはずだ。
ロラックスがなにより素晴らしいのは、インダイアルにある3つの小さなダイアルの全ての針がピクリとも動作しないことだ。接写の写真を見れば明らかだが、赤い小さな針は文字盤にボンドでくっつけられている。
そもそも普通の生活をしている人はデイトナのウリでもあるクロノグラフなんて機能はまずそうそう使うチャンスはない。筆者が過去に無理矢理使ったのは、ラーメンタイマーとして3分間を計測したことだけだ。それも、ダイソーで100円で買えるキッチンタイマーのようにカウントダウンで最後にアラームがなるという便利さもセンスもない機能だ。
どうせ使わないモノはボンドで文字盤でくっついていても機能的な問題はゼロだ。更にロラックスは完全非防水だが、圧倒的に軽くて安い。残念アイコンのRelax亡き今、デイトナの市場価格のたった700分の1で買えてしまうロラックスはジョーク腕時計の最右翼だ。なくならない内に是非!
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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ロラックス(RORAX)腕時計 | 御徒町アメ横の腕時計専門店 | 1800円 |