本日の一品
今度のガラコはスマホ向け!撥水ではなく耐指紋コーティング「iガラコ」
(2015/1/14 06:00)
「ガラコ」――自動車に乗る人であれば、誰しも1回は聞いたことがあるだろう。「ガラスコーティング剤」の略である同製品は、自動車のフロントガラスなどに処理しておくことで、雨天時に撥水してくれるというスグレモノだ。その「ガラコ」のスマートフォン向けアイテムが登場した。その名も「iガラコ」だ。
とはいえこの「iガラコ」、撥水性能はない。では何かというと、耐指紋コーティングである。もっと厳密に言うと、フッ素系溶剤とフッ素系化合物により、ディスプレイガラス面に対してごくごく薄い膜を作り、指紋を付きにくくする、拭き取りやすくする仕組みだ。
ちなみに、自動車に使うガラコはソフト99のブランドだが、今回はスマートフォングッズも手がけているキングジムとのコラボ商品という扱いとなっている。その見た目は、まんま車に使うガラコである。本当は自動車に使うガラコと大きさ比較をしてみたかったのだが、ウチ、ガラコ使ってないや。ごめんなさい。
「iガラコ」1本でスマートフォン面に対して約20回分使える。1回の処理でおおよそ1カ月持つそうなので、1本買うことで20カ月持つ計算だが、より大きな画面のタブレットでは5回~10回分だと思えばいいだろう。
「iガラコ」を使う方法だが、使い方自体は非常にカンタンだ。今回は、NTTドコモのdtabに処理してみた。まず、ディスプレイ表面をティッシュやディスプレイクリーナーなどで綺麗にする。指紋が付いている場合は、拭き取ろう。その後、「iガラコ」のフタを開けたら、最初の1回目はスポンジヘッドに液を染みこませるため、スポンジ面をティッシュで数回押し付ける。そして、いよいよディスプレイ面に「iガラコ」を塗るわけだが、中心付近から円を描くように塗っていく。塗り終わったら、液が乾く前にティッシュなどで完全に液が見えなくなるまで拭き取る。この作業が結構重要で、ここが適当だとムラになりやすくなる。
その後、処理が終わったら2時間以上放置し、ディスプレイ面を乾燥させなければならない。その間はスマートフォンやタブレットを使うことができないので、寝る前に処理しておくのも良いだろう。
今回はdtabの半分のみに「iガラコ」を処理し、その違いを比べてみた。結果としては、「iガラコ」を塗るのと塗らないのでは、「これは」と思わせるほど大きく違うという印象を受けた。まず、指の滑りがよくなる。何もしていないディスプレイでは、やや指がひっかかるような感触を受けたのだが、処理してある面では、つつつと指が滑っていく。また、指紋がつかないとういわけではないが、付きにくいという印象を受ける。あくまでも“付きにくく”なるだけだ。しかしながら、処理していない面と比べると明らかに違いがある。また、付いた指紋を拭き取るのも非常にカンタンだ。ティッシュや柔らかい布なので、さっとひと拭きで綺麗になる。今まではややゴシゴシ拭く、またはディスプレイ面用ウェットティッシュを使っていたのだが、これからは気にせず”サッ”でカンタンに拭き取ることができるようになった。
試しにdtabをまる1日、拭き取りせずに使ってみたところ、今までとは明らかに指紋が付きにくくなっている。スマートフォンの場合だと、電話した際に付いてしまう顔の皮脂にも効果があるだろう。20回(タブレットではおそらく5回~10回)で2000円弱を高いとみるか、安いとみるかだが、筆者個人としては安いのではないかと思う。ちなみに、ガラス面の分子と結びつきをするため、ディスプレイ保護シートや、特殊加工をしている面には使うことができないため注意しよう。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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タッチパネルコーティング剤「iガラコ」 | キングジム | 2000円ほど |