本日の一品
フルキーボード以下の面積に設置できる小さな断裁機
(2014/5/15 06:00)
本の“自炊”につきものの断裁機だが、家庭に導入するには場所を取るのがデメリットだ。せっかく自炊で本の置き場所を減らしても、断裁機が設置スペースを取ってしまうようでは、導入に躊躇する人も多いだろう。最近ではDurodex「200DX」のように立てて置ける断裁機も登場しているが、刃物を内蔵するがゆえの取り扱いの難しさは、子供のいる家庭にとって導入のネックになることも多いと聞く。
そんな中で登場したのが、今回紹介するプラスの「PK-113」だ。自炊に求められる最大A4サイズの断裁機能を維持しつつ、設置スペースを最小限に抑え、かつ安全性にも配慮した製品である。
従来機種に比べてコンパクトな要因は、紙をセットするトレーが折りたたみ式になっていることだ。使う時は広げ、使わない時はたたんでおけるので、スキャナを設置しているデスクの奥や脇に置いても、存在感をほとんど感じさせない。幅はフルキーボードとほぼ同じ45.5cm、奥行きはそれよりも短い12cmなので、キーボードぶんの設置面積があればお釣りが来る。折りたたみ式だからといって実際の使用時にガタつくこともなく、安定感もきわめて高い。
また本体側面に取っ手がついており、持ち歩けるのはもちろん、立てて置くこともできる。設置する面に脚はついていないので必要に応じてゴム足などを取り付けてやる必要はあるが、幅12cmの隙間があれば収まってしまうので、たとえデスクの上に置き場所がなくとも足元に立てておくことができ、かつ邪魔になりにくい。部屋から部屋への移動も容易だ。
カットできる枚数はPPC用紙換算で公称60枚、実測値で厚み最大6mmまでと、本1冊をそのままセットできる製品ではない。したがって150~200枚をまとめて裁断できる大型の断裁機を置き換える製品というわけではないが、用紙を差し込む刃の下の隙間は指が入らないほどの厚みなので、小さな子供がいるためにこれまで断裁機の導入を躊躇していた家庭などでは、本製品のような仕様が望ましいケースもあるだろう。「設置場所のコンパクトさ」と「安全性」を最優先する人におすすめできる製品だ。
製品名 | 発売元 | 価格 |
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コンパクト断裁機「PK-113」 | プラス | 24800円 |