肩たたき要らずの筆者が驚いたマッサージャー


「ハンドフリーマッサージャー トルトン」を仕事をしながら利用中。まったりテレビを見ながらのマッサージなら、至福の瞬間だ

 筆者はもともと肩こりとは無縁だと思っていた。人が集まってわいわいやれば、何かの拍子に肩がこるという話が出て、肩たたきのスキンシップが始まることはあるが、この肩たたきが個人的には苦手だった。たたかれても快感には感じず、ただ痛いのだ。とはいえ、椅子に座り日々キーボードをたたいている身。もしかしたら肩こりになっているのでは……とも思っていた。

 日本でも、海を隔てた(筆者が普段暮らしている)中国でも、肩にかけるハンドフリーなマッサージャーが売られており、結構店頭で見かける。日本よりも中国で周囲から「とりあえず買ってみれば?」と勧められたので、日本の山善から発売されているマッサージャー「トルトン」を購入した。結果からいえば、最初は痛かったのだが、テレビを見ながらずっと利用しているうちに、肩たたきや肩もみの気持ちよさが分かってしまった。

 このハンズフリーなマッサージャーの重さは3.6kg。電源はコンセントからとるので、電池を入れているわけではないが、数字上はそこそこ重そうに思える。だが実際に肩にかけてみると、それほどズシリとくる重さではないと感じた。マッサージチェアのように、さまざまな種類のマッサージを実現するためにたくさんのボタンがありそうだが、トルトンのボタンの数は「いやし」「ほぐし」「停止」の3つとシンプル。「いやし」と「ほぐし」ボタンは、押すたびに、たたく強さを強弱の2段階に調整できる。強が人がたたく程度の強さで、弱はそれよりもずっと弱い。筆者としては強でもアリだと感じているが、実はすごく肩が凝っていたのだろうか……?

 「いやし」と「ほぐし」はどう違うのかというと、「いやし」は左右交互に「トントントン」とたたき、「ほぐし」は「トントントン」に混ざって時々非常に小刻みなたたきが入る感じだ。仕様としては1分間に120~1100回たたくのだそうで、秒で換算すると1秒間に2回~18.3回だそうだ。ずっとやっていると実に気持ちいいのだが、健康のため20分が経つと自動的にオフになる。テレビをぼーっと観たり仕事に集中していても使いすぎることなく安心だ。

 この製品は肩たたきがメインであるが、説明書の使用例によれば、腰や太ももや足の裏にあてて、そこをマッサージするのにも使える。マッサージ器が展示されている店頭でちょっと見て触る限り、肩たたき限定マッサージャーに見えてしまいがちだが、実はほかの部分のマッサージもできる優れモノなのである。


シンプルな操作部分さまざまな使用方法がある

 

製品名製造元購入価格
ハンドフリーマッサージャー YHM-80 トルトン山善8590円

 

(山谷 剛史)

2012/7/4 06:00