ペンスタンドにもなるコクヨのペンケース


コクヨのペンケース「ネオクリッツ」。ペンスタンドに早変わり

 そう言えばこの筆箱って、使い始めて何年目?――ペンや鉛筆、消しゴムに定規。消耗品であり購入の頻度も高い文房具だが、それらの入れ物である筆箱は耐久性も高く、紛失することも滅多に無いため、ロングライフな文房具の一つとして数えられるだろう。このように使用期間が非常に長い筆箱を、今回は少し真剣に選んでみることにした。

 ところが、意気込んで駅ナカの雑貨店でお洒落なペンケースを物色するも、イマイチ琴線に触れない。筆者が筆箱に求めるものはデザインやブランドではなく、あくまで機能性。順調に行けば少なくともこれから2~3年は付き合うことになるだけに、快適に使い続けられる高機能な筆箱を、老舗文房具メーカーから購入するにいたったのである。

 今回紹介するコクヨのペンケース「ネオクリッツ」の最大の特徴は、机の上でペンスタンドの替わりとして使用できる点である。布でできた本体の下半分にはプラスチック製のサポート版が埋め込まれており、写真のように安定したペンスタンドに早変わりする。限られた作業スペースを効率よく活用できるため、例えばカフェなどの狭いテーブルの上でも文具へのアクセスが非常に楽になる。また、そのようなスペースに限りがある場合以外でも、単純にペンケース内の文具がとても取り出しやすくなる点が快適だ。特に、奥にありがちな消しゴムや細いペンへのアクセスが大変しやすいのだ。

 文房具メーカーのペンケースだけあって、細かい部分の作り込みもすばらしい。とくにシャープペンシルの芯やUSBメモリーと言った、ペンや鉛筆に紛れてしまう小物を収納できる内ポケットが非常に便利である。また、シンプルで無難なデザインだが、ファスナー部分と内部のオレンジの配色がアクセントとなっており、持っていて楽しいと感じることのできるケースである。素材や縫製もしっかりしており、耐久性に問題はなさそうだ。

 筆者のように「壊れるまで、なすくまで」筆箱を使用する人は多いのではないだろうか。持ち歩く機会が多いにも関わらず買い替えの頻度が低い筆箱を、機能重視で選んでみるのも賢い選択ではないだろうか。


シンプルかつスタイリッシュなデザイン小物の収納に便利な内ポケット

 

製品名製造元購入価格
ペンケース「NEO CRITZ」コクヨS&T648円

 

 

(こじま)

2012/5/25 06:00