海外旅行好きが一目惚れ!? ディスプレイのない変わり種のGPS
「NaviStick」(左)。一般的なUSBメモリ(右)よりは大きい程度 |
USBメモリのようなスティック型の形状で、ディスプレイ非搭載でありながらGPS機器だというXROADの「NaviStick」なる製品をゲットした。パッケージにいろいろ書かれた文言をまとめれば「54チャンネル高感度アンテナを内蔵」し、「Google Mapsを利用して目的地の方向をライトで知らせてナビゲーション」、「ジョギングなどの移動情報も記録する」代物なのだとか。
そんなNaviStickに、海外旅行にしばしば行く筆者は非常に興味を持った。まず小さくて軽く、ディスプレイも搭載しないので、画面に傷がつかないよう気をつかう必要がないこと。ふたつめに、Google Mapsを利用するため、地図データに追加料金を支払うとか、有無をチェックとかを気にせずに世界中どこでも利用できる点。もっともこれに関してはAndroid向けのGoogle マップ ナビなどでも同様のことは言えるが。最後に、目的地への方角を示す機能が、未知の地域を巡るときの案内役としてとても役立つという点。ちょっと知らない街を町歩きしたときに、目標へのざっくりとした方角がわかると、かなり安心するのだ。
このような形状なので、普通のGPSナビの製品よりも高速起動を期待する読者もいるかもしれないが、本製品においても起動時間は遅い。この形状で一見無反応になるので、馴れるまでは壊れたのではないかと気にしてしまうほど起動には時間がかかる。起動してしまえば気にならないのだが……。起動すると、本体側面のスイッチによる調整で、どこをどれくらいの速度で通ったかという「データロガーモード」や、専用ソフト経由でGoogle Mapsで指定しておいた目標地点の方角を示す「ロケーションファインダーモード」を利用できる。
筆者は、本コーナー用のレビューや日常的な利用にあたり、実は海外でばかり使っていて、日本では使っていないのだが、少なくともインド以東のアジア地域で利用することができ、ロケーションファインダーモードが結構活躍してくれた。ジョギングやサイクリングをする際はデータロガーモードで利用。こちらは、画像では結果的にGoogle Mapsの地図からずれた道路を走った形跡となっているが、それでも走ったルートを表示し平均速度なども表示されるので、こうした運動をしている人には記録して楽しくなれる。
シンプル&コンパクトで特徴的な外見。機能を絞ったNaviStickだが、それでも、旅行ではそこそこ活躍しているのだった。
ロケーションファインダーモードでジグザグに進むバスに乗る。進行方向が変わるたび、NaviStickの指す目標地点の方角も変わる |
専用ソフトによるデータロガーモードのログ表示。ちょっとズレるときもある |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
NaviStick | R.W.C | 9800円 |
2011/7/6 06:00