ロングバッテリーでコンパクトなモバイルWi-Fiルーター
27日に発売された「URoad-8000」は、WiMAXネットワークに対応したモバイルWi-Fiルーターだ。似たような機能を備えたモバイルWi-Fiルーターは、数多く販売されているが、「URoad-8000」の特徴は「下り最大のWiMAX対応」「最長9時間駆動の2300mAhバッテリー」「コンパクトでシンプルなボディデザイン」といったところ。
本体に備わっているボタンは、電源ボタンとWPSボタンのみ。電源を入れて、Wi-Fi機器と接続するだけ、といった手軽さがいい。LED表示は、色や点滅度合いでバッテリー残量やWiMAXの電界強度を示している。初めて見るとよくわからないかもしれないが、パッケージに付属する「かんたん設定マニュアル」をチェックすれば、すぐ覚えられるだろう。ストラップホールも付いているのも便利なポイント。SSIDは2つ利用できて、SSID 1つにつき5台まで接続できる。
こうしたユーザービリティもさることながら、モバイルWi-Fiルーターで重要なのは駆動時間とサービスエリアの広さ。駆動時間については、内蔵バッテリーが2300mAhで脱着可能となっており、公称駆動時間は9時間だ。半日程度の外出までカバーできるレベルで、朝9時から充電なしで過ごしたところ、1時間の通勤、3時間の外出(そのうち1時間はパソコンからアクセス)といった利用で、夕方まで駆動した。ちなみに充電はmicro USB経由で、スマートフォンと同じケーブルを利用できるのはありがたいところ。もう一方のサービスエリアについても、少なくとも都内および近郊の屋外はどこでも使えるようになった。屋内でも使える場所は拡がってきているし、先日ニュースでお伝えした通り、都内の地下鉄では今年度末から、徐々にWiMAXが繋がっていく見込みだ。
同じくWiMAX対応ルーターである「AtermWM3500R」(105×70×14.8mm)と比べ、「URoad-8000」の大きさは91×57×20.4mmで、少し厚みはあるが、一回り小さい。バッテリーで比べると、「AtermWM3500R」は2500mAhで、「URoad-8000」より少し容量が大きい。このあたりは一長一短というか、あまり大きな違いはないので、好みの外観で選んでもいいだろう。ちなみに使っていると、やや熱を持つ。
ゲーム機やiPad 2のWi-Fi版などを外出先でも利用したい場合は、オススメの一台。ケータイ/スマートフォンの注目機能の1つにテザリング(携帯をWi-Fiルーター代わりに使う機能)が挙げられているが、モバイルWi-Fiルーターは専用機だけに、ケータイ/スマートフォンほどバッテリー残量を気にせずに済む。積極的にモバイル機器を使う人に薦めたい。
製品名 | 製造元 | 販売価格 |
URoad-8000 | シンセイコーポレーション | 6800円(年間パスポート契約時) |
2011/5/30 06:00