折りたためる弁当箱「フラットランチボックス」
フラットランチボックスに入ったお弁当(妻製作) |
筆者の勤め先の周辺には、飲食店がほとんどない。選択肢は近くに一件だけあるコンビニの弁当か、あるいは昼休みの時間を犠牲にしてでも、飲食店が建ち並ぶところまで足を運ぶかだが、ありがたいことに妻が毎朝お弁当を作ってくれるので、それを持参し恩恵に預かっている。
毎日お弁当という生活は、外食で小遣いが目減りしていく心配もないし、過度なカロリーの摂取も抑えられるし、良いことずくめだ。しかし、一つだけ小さな不満がある。食べ終わった後の弁当箱がかさばって、ちょっと邪魔なのだ。これは、同じように毎日弁当を持参している方になら、きっと分かってもらえると思う。食べ終わった後の弁当箱という、鞄の中の“デッドスペース”が何とかならないものかと、常々考えていた。
そんな悩みを解決すべく導入してみたのが、今回紹介する折りたためる弁当箱「フラットランチボックス」である。非常に満足感の高い製品なので、ぜひともこの素晴らしさについてご紹介したい。
まず面白いのが、この弁当箱が完全に平面の板になるということだ。ガイドに沿って折りたたむと、弁当箱と蓋になる。山折り谷折りのガイドもよく考えられていて、液漏れなどを防ぐ構造になっている。最初に折りたたむ時は少々戸惑ったものの、すぐに慣れ、ぱたぱたと折りたためるようになった。
板状になるということは、洗いやすいということだ。食べ終わったら板状に展開し、ざっと洗い流して食器乾燥台に立てておけばいい。また板状になるということには、乾きやすいというメリットもある。素材であるポリプロピレンの特性もあり水気が表面に留まらず、あっという間に流れ落ちて乾いてしまう。この手入れのしやすさは特筆ものだ。
そして、乾いたらさっと折りたたんでケースに入れれば、平らな板状になるので鞄の中でデッドスペースを発生させることもない。何より、軽い。筆者が購入した内容量620ccのレギュラーサイズの場合、ケースなどを含めても約90gしかない。女性向けの内容量490ccのスモールサイズの場合、約80gだ。帰り道に持つ鞄が、これだけで明らかに軽くなった。
利便性の高さは折りたたみ構造だけに留まらない。説明書によれば耐熱温度140度、耐冷温度-20度の素材でできているので、電子レンジで温め直したり、食器洗い乾燥機で洗ったり、冷凍庫で保管することもできる。電子レンジで温められる弁当箱は珍しくもないが、筆者が前に使っていたものは金属製だったので、暖かいお弁当を食べられることにちょっと感動すら覚えてしまった。
10種類の異なるデザインがラインナップされているところも嬉しい。筆者の場合、最初に購入したものに加えて、興が乗ってもう1つ購入してしまった。気分によってデザインを使い分けるつもりだが、場合によっては二箱を一度に持って行くこともできる。どうせ、たたんでしまえば場所は取らないのだ。
普段からお弁当を携行されている方はもちろん、お弁当を作る習慣のない方にも、この弁当箱を使うためにお弁当生活を始めてみてはいかがだろうか、とお勧めしたい。まずはご飯を詰めて出かけるところからスタートしてもいい。きっとお弁当の魅力にとりつかれてしまうことだろう。
展開した状態のフラットランチボックス。蓋も箱も完全に平面な板になる | このように折りたたんでいく。折り目がついているので、力を入れずに折り目に従うだけでいい |
折りたたむとこのように箱になる。折り目の方向がよく考えられていて、汁気が外に漏れることもない | 仕切り板も4種類ついてくる。こちらも折りたたんで使用する |
使い終わったら洗って、折りたたんでまとめて袋に放り込めば、鞄の中でも場所を取らない |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
フラットランチボックス | ホーショー | 893円 |
2011/5/9 06:00