乾電池→USB出力のポータブル電源
スイッチとUSBポート一口だけのシンプルな本体 |
東日本大震災に伴い関東などでは計画停電が実施中だが、筆者の住む神奈川県・グループ4では今のところ、計画停電実施日になると、3時間程度の停電が実施されている。事前に準備をしておけば特に不便はないのだが、うっかり夜間に停電するのを忘れていたりすると、何もすることが無くなってしまう。ずいぶん電気に頼った生活をしていたんだなあと痛感させられた次第だ。
ありがたいことに携帯電話は停電中でも利用できるので、情報を得るためにネットを眺めたり、アプリを使っていると、結構な勢いで電池を消耗していく。単3形のニッケル水素充電池は常日頃から充電しており、必要十分な数をすでに確保しているのだが、肝心の単3形電池を使える充電器を持っていなかった。このジレンマを解消すべく、また、どうせなら他の機器にも使用できる汎用性の高いものの方が潰しが効くと思い、単3形電池からUSBで出力できる充電器を探してみた。
今回紹介するサンワサプライの「BTN-DC2」は、単3形電池を4本使用してUSBに出力するという充電器だ。本体にはUSBポートが一つと、出力のスイッチが一つだけというシンプルな構成。スイッチをオンにすると、USBポート全体が青く光るようになっている。アルカリ乾電池もニッケル水素充電池も利用できる。出力はDC5V・1A。USBポートからの出力で、ケーブル類は本体に同梱されていない。充電するにはケーブルを別途用意する必要はあるが、各種携帯電話機やiPhone/iPod、携帯ゲーム機など対応するケーブルの種類は市場に多く出回っており、100円ショップなどでも入手可能なので、ケーブルを用意できれば、広範な用途に利用できる。
実際に試してみたが、iPhone・PSP・ニンテンドー3DSで充電できることを確認した。ただiPadは1A以上の出力を必要とする設計となっており、充電自体はできるもののかなり時間がかかってしまうようなので注意が必要だ。本体は50g(電池除く)と軽量なので、携帯も苦にならない。非常時・停電時に限らず、役に立つ一品だ。
単3形電池4本使用。フタをすれば見えなくなるので、派手なラメのエネループを使っても恥ずかしくない | スイッチを入れるとポート全体が明るく光るので、暗闇でも挿抜しやすい |
iPhone4を充電中 |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
USB出力付ポータブルバッテリー電源 BTN-DC2 | サンワサプライ | 2200円 |
2011/4/6 06:00