妄想だけでゼビウスにハマる「妄想コントローラー・ゼビウス」
懐かしいあの「ゼビウス」が久々の登場だ。 |
「ゼビウス」はナムコ社から27年前に登場した、シューティング・アーケードゲームの秀作だ。筆者はアーケードゲーム時代にハマッたわけではないが、ほぼすべてのパソコンや携帯ゲーム機でゼビウスを遊んだ記憶がある。
記憶に残る“象徴的なスタートBGM”から始まるゼビウスは、やる気の起きるゲームなのだ。ついこの間までは、PSP上で動作するノスタルジックゲームの1つとして遊んでいた。
上野近辺の筆者の回遊ルートである玩具屋さんの入り口付近で、偶然、バンダイの「妄想コントローラー」を発見した。ゼビウス以外にも何種類かゲームが発売されていたが、他にどのようなゲームがあったかも覚えていない。
「妄想コントローラー・ゼビウス」は、液晶ゲーム機の画面のないポケットサイズゲーム機だと考えれば理解は容易だ。少し前に流行った妄想雑誌や妄撮ブックの「妄想」をゲームの世界に取り込んだモノだ。
「妄想コントローラー・ゼビウス」の背面にあるパワースイッチを入れると、聞き覚えのある懐かしいゼビウスのスタートBGMが聞こえてくる。BGMが終わると、いよいよ「ソルバルウ」を十字カーソルキーで前後左右に操って、前方からやって来る空中の敵をBボタンの「ザッパー」で打ち落とし、Aボタンの「ブラスター」で地上の敵を破壊する。
限られた時間内にできる限り多くの空中と地上の敵を倒さないと、敵の攻撃を受けてソルバルウは破壊されてしまう。ステージ途中には非妄想版ゼビウスと同じように、見えないバキュラが登場するので危険度は本物以上だ。
また、スペシャルフラッグも登場するが、こちらは妄想のためのサウンドは再現されるが、本来のゲームと同じようにソルバルウのボーナス追加はないので、極めてハンディのあるクリティカルなゲームに仕上がっている。
きわめて“妄想力”があるか、もしくはきわめて“強運”に恵まれたユーザーなら、無事、危険を回避しながらステージを進めることができるだろう。
しばらくすると、BGMの変化と共に、敵の浮遊要塞である「アンドアジェネシス」が登場する。サイコロの目の5と同じ配置に5箇所ブラスター弾をぶちこまないと破壊することはできない。これは難関だ。
購入後、今まで15回のチャレンジをしたが、筆者はまだアンドアジェネシスとの遭遇はあったが、破壊には至っていない。先は長そうだ。
運を天に任せて瞑想しながら無欲で、ザッパーとブラスターを打ちまくるか、敵の登場タイミングをきわめて正確に先読みして理論的に対処するか、いずれが正解か未だ答えは出せていない。敵の数も場所もまったく見えないことが、かえってゲームを奥深くする考えさせる仕様になっている。きっと人生と同じだ。
シンプルな“十字カーソルキー”と“A&Bボタン” 大人のゲームの大原則だ | 目を閉じて背面のスライド式パワースイッチを入れた瞬間から「妄想」の世界に | 考えようによっては、液晶でスクロールする画面を見ながらやるオリジナル版よりはるかに、クリエイティブな感じがするから不思議だ |
2010/4/21 06:00