本日の一品

子どもの運動量とお手伝いを記録するアクティブトラッカー「vívofit jr.」

「vívofit jr.」は3~10歳の子ども向けアクティブトラッカー。ワンサイズのアームバンドでサイズ調整はできません。我が家の双子(7歳)の細腕には少し大きめです

 健康を志向する人々が増えてきたのかアクティブトラッカー、いわゆる活動量計を装着している人を見かけるのが多くなったように思います。今回ご紹介するのは、活動量計メーカーの雄・Garminがこのほど発売した子ども向けのアクティブトラッカー「vívofit jr.(ヴィヴォフィット ジュニア)」です。

専用アプリは同名の「vívofit jr.」。子どもの名前・年齢・性別および、起床・就寝時間を登録できます

 筆者はよく我が子をつれて公園に遊びに出かけており、その際子どもたちがどのくらい活動しているのか、双子の兄と弟でどれくらい活動量が異なるのかが知りたくなったのです。

 vívofit jr.は多くの活動量計がそうであるように、手首に装着して使います。測定できるのは、歩数と運動時間、睡眠時間。測定結果の同期・記録・閲覧には、スマートフォンにインストールした同名の専用アプリ「vívofit jr.」を用います。この専用アプリの出来には感心しました。複数の活動量計に名前と年齢、プロフィールをつけて管理できるほか、登録情報を複数のアカウントで共有できる、つまりお父さんとお母さん両方のスマホから活動記録を追えるのです。

子どもの人数分だけ機器を揃えれば、1つのアプリにまとめて登録して記録を確認できます
管理者も複数登録できます。お父さんとお母さん、両方の端末で記録を確認できるというわけです

 また独特な機能として、日ごとの「お手伝い」の達成記録があります。これは子どもに日々やって欲しいお手伝い、たとえば「草むしり」とか「部屋を片付ける」といった項目をタスクとして割り当て、親がスマホから実際にやったことにチェックを付けると、vívofit jr.の液晶画面にある豚の貯金箱に1枚ずつコインが貯まります。貯めたコインは、親と取り決めた何らかの「ごほうび」と交換できるという寸法です。

お手伝いの達成記録。既存項目のほか、オリジナルの項目も登録できるので、「毎日やること」を登録しています
お手伝い達成で貯めたコインと交換できる「ごほうび」の項目。「ダンスパーティー」等の項目に海外製であることを実感します

 我が家の双子は活動量の記録よりも、この実績機能に夢中になっていました。貯金箱にコインが貯まるとき「チロリーン」という音がしてアニメーションするので、それが面白かったようです。達成項目は独自に編集して追加も出来るので、夕飯を残さずに食べるようになったり、積極的に食器を下げたりしてくれるようになって、親としても大変助かりました。

アクティビティの記録。睡眠時間がガタガタしているのは、寝相が悪いせいかもしれません

 肝心の活動量の測定機能ですが、「歩数」のほかに「運動時間」を測定できます。1日60分以上の運動時間を記録した子は、アプリ内にある「トレイル」というスゴロクのようなマップで1マス進めます。進むと世界の珍しい動物を順繰りに「発見」できる仕組みです。

一日の運動時間が60分を超えると1マス進める「トレイル」。進むごとに世界の珍しい動物を「発見」できます
発見した動物についてのマメ知識も閲覧できます

 vívofit jr.は「歩数」よりも「運動時間」を重視しているようです。実際に子どもの活動を測定してみて、公園で1日めいっぱい遊んでも、実は歩数はそれほど多くないことに気付きました。ただアスレチックや遊具などで身体は動かすので、運動時間は軽く60分を超えるのです。運動の中心がウォーキング/ランニングではない実態に基づいて、おそらくこういった仕様になっているのでしょう。

はたから見たら完全に「腕時計的な何か」なので、対象年齢の子どもたちが毎日通っている小学校につけていくのは憚られます

 ただ難点を言えば、海外ならいざ知らず、日本の小学校ではたいてい勉強に関係ないものを持ち込むのは禁止なので、付けっぱなしにできません。毎日の記録を取るのは少々難しいです。 仕方ないので週末だけ使用させていますが、子どもたちはむしろ「実績の達成が目で見える」ツールとして楽しんでおり、結果としてお手伝いをしてくれて親も助かるので結果オーライとしています。

 我が家では子どもの実績達成ツールになってしまいましたが、同様に子どもとの絆に「実績」と「記録」というひと味を添えたい方にも、子どもと運動時間で勝負してみたい方にも、おすすめの一品です。

製品名販売元価格
vívofit jr.Garmin9980円(税抜)