本日の一品

スリムなFitbit Altaに心拍センサーがついて精度アップした「Fitbit Alta HR」

 かつて、山のように活動量計が巻かれていて「どこの部族の方ですか(笑)」などと言われていた私の手首も、今はかなり涼しげな状態になっております。あれもこれも気に入っていたのですが、今メインで活躍しているのは、人生で最初に出会った活動量計でもあるFitbit社の最新モデル「Fitbit Alta HR」です。

 「Fitbit Alta HR」は、ほぼ1年前の2016年5月20日に発売された「Fitbit Alta」の後継モデル。デザインや、歩数、消費カロリー、距離、心拍数、睡眠時間とステージを自動記録という機能、着信やメッセージの通知機能、アラーム、運動リマインダー、ワンタッチでバンドが交換できるギミックなどはそのままに、活動量を高精度で記録できる「PurePulse心拍計」が追加されて、ワークアウトと睡眠の記録の両方の精度が向上したのが大きな特徴となっています。「Fitbit Alta」が登場したとき、「このサイズで心拍センサーがついたら最高なのに!」と言っていたら、本当に実現しました。

Fitbit Alta HR
スリムなデザインは前モデル「Fitbit Alta」と変わりません
「Fitbit Charge 2」(左)と「Fitbit Alta HR」

 ボタン類は一切なく、手首を返すか、ディスプレイをタップして情報を表示します。ディスプレイは、タップすることで、時計→歩数→心拍数→安静時心拍数→距離→消費カロリー→アクティブな時間→バッテリー残量の順で情報を表示します。情報の表示順や個別の情報のオンオフはアプリから変更できます。

 単純に「Fitbit Alta」に「PurePulse心拍計」がついてより高性能になったと考えてもいいのですが、Fitbit Altaがリリースされた後に登場している、「PurePulse心拍計」搭載モデルの「Fitbit Charge 2」と比べるともう少しインパクトがあるかもしれません。「Fitbit Charge 2」から25%もスリム化しているにも関わらず、1日中心拍数を測定しながら、バッテリーは2日伸びて7日間使えるようになっているからです。

心拍センサーの違い。「Fitbit Alta HR」(左)と「Fitbit Charge 2」
専用のUSB充電ケーブルで挟み込みます

 そんなわけで、機能的にはディスプレイサイズや表示情報量、ボタン操作によるエクササイズの記録などの差を除けば、「Fitbit Alta HR」はFitbitのデバイスの中では、ほぼ最小にして最高といってもいいでしょう。

 バンドを交換した「Fitbit Charge 2」を愛用していたのですが、ちょっと「Fitbit Alta HR」にしてみるかと巻いたら、すっかり「Alta HR」ばかりになっていました。なぜなら軽くて違和感がなく、「PurePulse心拍計」のおかげで睡眠検出の精度がよくなり、睡眠に関する知識も授けてくれるようになったからです。

今回もカチャっと簡単にバンドが交換できました
赤いバンド、結構いい!
最近お気に入りの服とも馴染みがいい感じに

 「Fitbit Alta HR」は「Fitbit Alta」用の交換バンドがそのまま使えます。純正だけでなく、すでに多くの交換バンドが販売されているのでかなり選べます。今回は赤い革のバンドに交換したら、いろんな服に合わせられることがわかってお気に入りに。軽いし、つけ心地もいいし、時計やアクセサリーとの相性もよく大満足。今回もやっぱりつけたまま炊事洗濯を行っております。

 睡眠の記録については、「Fitbit Charge 2」ではテーブルの上に外して置いているにもかかわらず、その間を睡眠時間としてカウントすることが多々ありました。心拍センサーがついているので外していたら心拍は検出しないはずなのに、です。しかし「Fitbit Alta HR」ではこれまでそのような誤検出が見当たりません。

 さらに、アプリのグラフも変わりました。デザインだけでなく、覚醒、浅い、深いの3段階に加えて、レム睡眠も記録できるようになりました。こちらの精度に関しては信じるしかないわけですが、毎日記録していれば、いつもと違う変化起これば見えてくるものです。

初期設定では縦に表示しますが、設定で横にも変えられます

 また、アプリ自身が分析結果を教えてくれたり、毎回豆知識的な「睡眠ガイド」が表示されるようになりました。それまではいろんな角度からデータを表示しつつも、知識がなければ「で?」で終わってしまいがちだったので、これも嬉しい改善といえましょう。

 「Fitbit Alta HR」にはボタンがないのでエクササイズモードにすることはできませんが、フェイスを変えれば「Fitbit Charge 2」同様に、時間と現在の心拍数を同時に確認できるので、活動時も自分のペースチェックができます。

時間と心拍数を同時にチェック。このときは初めての英会話のパーソナルレッスンで先生待ちをしてとても緊張していたとき。見事に心拍数が上がっていました

 「Fitbit Alta HR」はこれから運動を頑張りたい方、心拍センサー付きで軽くてつけ心地のいい活動量計を探しているという方にぜひ試していただきたい1品です。カチャカチャッとベルトを交換したら、ホント気に入ると思います。

 ちなみにFitbitのアプリでは、複数のデバイスを同時に管理できます。たとえば私の場合、「Fitbit Alta HR」を装着していて測定されたデータは、アプリを通じて未装着の「Fitbit Charge 2」にも同期されています。「Fitbit Alta HR」と「Fitbit Charge 2」ではあまり見た目の変化は見込めませんが(苦笑)、性能の異なる複数のデバイスを目的に応じて使い分けたいとき、面倒な再同期が一切不要に! 地味ながら感動しつつ、今後の進化にさらに期待しているのでした。

眠りの深さを4段階で表示するようになりました
自分の睡眠が同年齢の同性と比べてどうなのかを教えてくれます
睡眠ステージに関する解説も始まりました
「目覚めた状態」に関する説明
新たに追加された「レム睡眠」の概要
「浅い睡眠」に関する説明。「浅い=ダメ」ではないことが説明されています
「深い睡眠」に関する説明。深く眠ることの大切さが説かれています
ふと見ると、2つのデバイスが同期されていました。2つ持っている人は少ないかと思いますが、完全にフィットネスに特化したモデルと使い分けたいときに便利そうです
製品名販売元価格
Fitbit Alta HRFitbit1万9800円(税抜)