本日の一品
なんだかんだで目覚ましラジオはアナログに落ち着いた件
2017年5月24日 06:00
朝早く、さわやかに目覚めるために、ずっとベストな“目覚ましラジオ”ソリューションを試行錯誤してきた。僚誌AV Watchの筆者の連載でもいろいろ試し、スマートフォンのradiko.jpである程度“使える”環境にはできたのだけれど、やはり面倒な設定もあったりして妻には難しかったらしい。そんなこんなで結局、アナログ操作のソニー「FM/AMクロックラジオ ICF-C1」に落ち着いた。
ICF-C1は、およそ10cm角のキューブ型をした、デジタルクロック機能付きのワイドFM対応ラジオ。コンパクトといえばコンパクトな方だが、ポケットに入るようなもっと小さな携帯ラジオもあるなかで、10cmの立方体というのはそれなりに“据え置き感”のあるサイズだ。
しかしその分、6.6cm径のやや大きめのスピーカーが搭載されているおかげで、モノラルとはいえ目覚ましにも、日中のリスニングにも十分な音圧で出力できる。2階建ての家の隅々まで、ラジオ音声を余裕で行き渡らせることが可能だ。音量を上げても、スマートフォン内蔵スピーカーのようにキンキンすることはなく、主に中音域で量感のある音を出してくれる(さすがに低音はそこまでない)。耳に痛くないのは目覚ましとしては重要なポイントだと思う。
チューニングと音量調整は側面に設けられたダイヤルで行なう、完全なアナログ操作。プリセット登録のような機能はないので、聞きたい放送局にその都度手でダイヤルを動かして合わせる必要がある。ただ、テレビのようにザッピングしながら聞くようなことはないので、不便さは特に感じない。むしろ余計な機能がないから迷わないのがいい。
ラジオの音声を目覚ましとして設定するのも、好きなラジオ局にチューニング後、上面のボタンでアラーム時刻を設定し、スイッチを1つポチッとしてセットするだけ。曜日設定はできず、毎日同じ時刻に音が鳴るのだが、早起きの必要がない休日に鳴らしたくないなら、前日の夜にスイッチ1つでアラームをオフにしておけばいいだけの話。やはり面倒くささはない。
一方で、不満もある。電源ケーブルが普通のACコードでずいぶん長いし、さらにリード線のような細いアンテナケーブルが伸びているので、なんとも収まりが良くない。特にアンテナケーブルは、受信感度を優先すると設置場所によってはだらしなく垂らした状態にせざるを得なかったりする。せっかくシンプルなデザインのラジオなのに、見栄え良く設置しにくいのが残念だ。
けれども、実用性という意味ではこういったアナログ色の強いラジオが一番使い勝手が良いのだな、と改めて思ったりした。これにて我が家の“目覚ましラジオ”ソリューション、たぶん完成である。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
FM/AMクロックラジオ ICF-C1 | ソニー | 4230円 |