コードの取り回しが気にならないシンプルBluetoothイヤホン

シンプルなBluetoothイヤホン「E25BT」。背中に回り込むバッテリーが特徴

　iPhoneからイヤホンジャックがなくなる以前からBluetoothイヤホンを愛用していたのだが、あるジレンマを抱えていた。大きめのバッテリーにリモコンを一体化したタイプのものは、電池の保ちが良い反面、本体を耳から離して固定する必要がありコードの取り回しが良くない。イヤホン部分にバッテリーを内蔵したタイプは、コードの取り回しは良いが電池保ちが悪く、またその重量で耳に負担がかかり、長時間装用ができない。その2つの中間のようなタイプの製品が、JBLの「E25BT」だ。

　「E25BT」は、スマートフォンなどにBluetoothで接続して使用するイヤホン。BluetoothはVer 4.1で、対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPと、音楽再生だけでなく、リモコン部分のマイクを使った通話にも対応している。機能としては比較的シンプルだ。リモコンを使って音楽の再生停止・曲戻り/送り。音量上下・通話ができるというオーソドックスなものにとどまるが、その分価格も抑えられている。

イヤホン部分。ボタンは音量上下と再生停止（通話/通話終了）だけだが、音量ボタンは長押しで曲送り/戻しに対応する

充電はmicroUSBで。最大約8時間の再生が可能としている

　特徴はバッテリー部分だ。両イヤホンをつなぐ中間にバッテリーを配置している。装着すると、自然と首の付根にバッテリーが乗る格好だ。これにより、イヤホンにバッテリーを内蔵するタイプに比べて長めの電池保ちを実現するだけでなく、耳に掛かる負担を大幅に軽減している。

　この時期なら、衣類の間にバッテリーを置くだけでもあまり動かずに使用できるが、軽装になる時期のために、服の襟に固定するためのクリップも添付されている。コード長全体を短めにできる構造なのでそもそも絡まりづらくはあるのだが、ケーブルをファブリック素材でコートしているのでコシがあり、さらに絡みづらくなっており、無造作にポケットに入れても安心できる。

服の襟にバッテリーを留めるためのクリップも付属する

本体ではなくタグに技適マークが印刷されている、昨今よく見かけられるやり方

　イヤホンケーブルはU字型（体の前面ではなく、首の裏にケーブルを回す、左右の長さが非対称のもの）に限る、という筆者のこだわりに対応してくれるイヤホンは市場に少ないのだが、そんな嗜好に対応してくれるだけでなく、耳への負担も少ないこの製品。価格も手頃なので、iPhone 7で使えるBluetoothイヤホンをお探しなら検討してみてはいかがだろうか。