本日の一品
“見える”が楽しい、運動不足解消の救世主「Polar M600」
2016年12月8日 06:00
デスクワークをしていると、とにかく体を動かさない。特に筆者のようなライター稼業では、「通勤」することもないため、一日の終わりに確認するスマートフォンの万歩計アプリが100歩未満を表示、ということもひんぱんにある。
当然、体重は右肩上がりで順調に増加。腰痛や肩こりも日に日にひどくなっている。これはカイゼンせねば……!
そのようなことを考えていたおり、携帯型心拍数モニターの草分け的メーカー、ポラールからスポーツウォッチ「Polar M600」(ポラール エム 600)が発売された。心拍数を6つのLEDで正確に測定でき、さらに単体で移動距離のログが取れるGPS機能もあるAndroid Wear搭載スマートウォッチだ。
箱を開けると、シンプルな外観の“腕時計”が姿を表した。手に取ってみると驚くほど軽い。
これだけ軽いと、トレーニングの際に「ああ、腕が重い。こんなに重くてはこれ以上動けない」などという言い訳も通用しなさそうだ。
Android Wear搭載なので、Google Playからダウンロードしたさまざまなアプリを使えるが、そのユニークな点は独自のPolarアプリがプリインストールされていること。
Polarアプリの起動は、ウォッチフェイス直下に配されたボタンをカチッと押すだけでいい。手袋を着けているときやスイミング系フィットネスの最中で手が濡れている場合にも即座に起動でき、便利だ。アプリでは「トレーニング」と「今日の活動」を記録できる。
トレーニングには「ランニング」「サイクリング」「その他の室内」など6種類のスポーツプロファイルがあらかじめ組み込まれている。不要なものは削除できるし、「ウォーキング」や「スイミング」など、ほかのエクササイズやトレーニングをしているなら、Polar M600と同期させたスマートフォンの「Polar Flow」アプリから必要なものを選んでインストールすることもできる。用意されているスポーツプロファイルの種類は100以上というのだから、世の中には知らないことが多いんだなぁと思い知らされる。
「トレーニング」を起動すると、室内バージョンでは心拍センサーが、アウトドアスポーツであればGPSセンサーも作動する。経過時間とともに心拍数や消費カロリーがみるみる上がっていく様子を、手元の1.3インチフルカラーディスプレイで見るのは実に爽快。坂道を自転車で登ってみたり、腕立て伏せをしてみたりと無駄に負荷の高い動きをしたくなってくるから、人間とは現金なものだ。
トレーニングの結果もPolar M600で確認可能。費やした時間、消費カロリー、最大毎分心拍数(bpm)や平均bpm、さらには運動効果回復トレーニングのアドバイスや目標への指数まで表示できる。
スマートフォン側で『Polar Flow』アプリを使えば、屋外トレーニングでのGPSログ表示とトレーニング結果の共有ができるのだが、この“共有機能”が、かなり気の利いたものに仕上がっている。
GPSログ、アクティビティログの“結果のみ”を画像で共有する「スナップショットを共有」機能のほかに、自分がどのようなところでトレーニングをしたかをFacebookでつながっている友人とシェアすることも可能。あらかじめ登録したPolarアカウントに「追体験動画」が作成される。
この動画には、移動の軌跡と共にその場所の360度写真がところどころに挟み込まれ、リアルな“自分”をより知ってもらえる工夫が凝らされている。これなら旅行先でもランニングやウォーキングなどをサボらずに済みそうだ。
このように、体を動かすことを楽しくさせるような機能満載のPolar M600だが、もちろんほかのAndroid Wear搭載スマートウォッチと同じように、SNS、電話、メール、スケジュールなどの通知機能も搭載。気になるバッテリー容量は500mAhで、いったんフル充電にすれば2日間もつ、と案内されている。帰宅後にうっかり充電を忘れてしまっても、活動量計としての役割は十分果たしてくれるようだ。
充電には専用コネクタケーブルを使用。多少ケーブルを振ったくらいでは外れないマグネットタイプで、「カチッ」とはまる感触と充電開始を知らせるPolar M600のバイブですこぶる安心感がある。
デザインはお世辞にも「高級感ただよう」とはいえないが、ゴリラガラスのディスプレイは滑らかで傷や指紋が付きづらく触っているのが楽しい。今まで活動量が“見えない”活動量計を使っていた人に、ぜひともこの見える快感を味わってほしいと思える一品だ。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
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Polar M600 | ポラール・エレクトロ・ジャパン | 4万4800円(税抜) |