本日の一品

ワイヤレスで給電する「Galaxy S7 edge」専用バッテリーケース

 3600mAhのバッテリーが搭載されており、電池の持ちがいい「Galaxy S7 edge」だが、使い方によってはやはり途中で充電しなければいけないこともある。移動時にメールやSNSをチェックしたり、ちょっとしたゲームを楽しむのならば十分だが、数時間テザリングをしっぱなしにしながら音声を録音したり、ゲームをやり続けたりすると、さすがに1日は持たない。

 そんなときは、モバイルバッテリーを持ち歩くのが王道だろう。モバイルバッテリーはスマートフォンの欠かせないお供になっており、サードパーティから実に多くの製品が発売されている。一方で、スマートフォンとモバイルバッテリーの2つを一緒に持ち運ぶと、必然的に荷物が増えてしまう。カバンを持たずに、スマートフォンだけで出かけたいというときには、モバイルバッテリーをどうするのかが悩ましくなるはずだ。別々だと、カバンに入れるのを忘れてしまうこともある。

バッテリーケースを装着したGalaxy S7 edge
充電はワイヤレス充電で行う仕様

 そんな悩みを解決するのが、サムスン純正のバッテリーケースである「Galaxy S7 edge Wireless Charging Battery Pack」。その名のとおり、ワイヤレス充電に対応したバッテリー内蔵のケースだ。過去にもケース型のバッテリーはあったが、この製品はワイヤレス充電を使っているところがポイント。充電のためにmicroUSB端子をふさがないため、たとえば何かしらの周辺機器をつなげたままでも利用できる。

 microUSB端子に周辺機器はつながないという人でも、ケースをつけたまま充電できるのはメリットと言えるだろう。ワイヤレス充電を採用したことで、手軽さが増している格好だ。ケースのバッテリー容量は3100mAh。充電方法も簡単で、本体上部にあるボタンを押すだけ。ケース側のバッテリー残量は、その横にあるLEDランプで確認することができる。

microUSB端子がふさがらないのが特徴だ
本体上部には充電のオン・オフを行うスイッチと、LEDランプを搭載

 Galaxy S7 edgeは、通常のQiよりも高速な、「高速ワイヤレス充電」に対応しているが、残念ながらこの製品では通常の5V/1Aでしか充電できない。そのため、端末側のバッテリーが満タンになるには、少々時間がかかるのはネックだ。また、スリムなGalaxy S7 edgeの厚みが大きく増してしまう点も、気になるところ。ケース単体で126gもあるため、ポケットに入れると、ズッシリとした重みも伝わってくる。

装着すると、厚みは大きく増してしまう
カメラとの“段差”で、その厚さが分かるはずだ

 日本で利用するにあたっては、おサイフケータイが利用不可になる点にも注意が必要だ。そのため、筆者は主に海外取材で、このケースを活用するようにした。海外であればそもそもおサイフケータイは利用できないし、NFCが必要になるシーンもまだ少ない。一方で、展示会では1日中ぶっ通しでカンファレンスを取材していることもあるため、どうしてもバッテリーが途中で足りなくなる。

 シーンを限定して使うことを考えたとき、着脱しやすいのはメリットになる。寸法に余裕があるため、端末とケースの隙間に指を入れて少しだけ力を入れると、簡単に取り外せる。「今日は途中で充電する余裕がないな」と思ったときだけ、Galaxy S7 edgeに装着しておけばいいというわけだ。

端子をふさがない仕様のため、取り外しも簡単に行える

 装着した際の持ち運びやすさも、評価できるポイント。厚みが増すことで、エッジスクリーン部分を誤って触ってしまうことも防げる。デザイン的には野暮ったくなるが、実用性が高い製品と言えるだろう。

 ただし、このケースは日本未発売。おサイフケータイが利用できなくなるため、発売するかどうかの判断は難しいのは分かるが、メリット、デメリットを伝えた上で、選択肢として用意してあってもよかったかもしれない。どうしても利用したいときは、自己責任になることを覚悟のうえで、並行輸入で購入してもいいだろう。

製品名販売元購入価格
Galaxy S7 edge Wireless Charging Battery Packサムスン電子8250円(並行輸入)